レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「グリード ファストファッション帝国の真実」ブラックな笑いを誘う強欲な会長のお話ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「グリード ファストファッション帝国の真実」(2019)です。

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マイケル・ウインターボトム監督作品です。でも、私は見逃していますが「イタリアは呼んでいる」(2014)辺りから、作風が変わったようで、作品にコメディ味が追加されたようです。ですから、この作品もブラックな笑いがたっぷりと。

 

映画は、リチャード・マクリディ卿(英アルカディアグループの会長フイリップ・クリーンをモデルにしている)が如何にファストファッション業界で成功し、60歳の誕生パーティをギリシャ、ミコノス島で行った時に訪れる悲劇を描いています…

 

映画は良く出来ていると思いますが、マクリディ卿(スティーブ・クーガン)が笑えます。もうパワハラの権化、強欲非道、イカサマ氏、買い叩き魔、租税回避魔、史上最低の男よくもまあと言うような人物を演じてくれます。でも英政府から称号を貰い勲爵士で…

ここまで演じてくれると本当に笑いが混み上げてきます。こういうタイプの経営者は日本にはいないでしょう。大体、日本だとそこそこ名を上げて来ると、それまで曰くありげのカリスマ経営者でもかなり大人しくなってしまうので。

日本電産のN会長を思い出しましたが、ここまで酷くないですよね。彼なんかいまや日本で最後のカリスマ経営者と言って良いと思います。

 

でも、マクリディ卿は違います。三つ子の魂百までと言うのか、人を安く使うというのかただで使うことに慣れているので、どんどん悲劇に向かって一直線に。

気付かないのですね、こういうお人なので誰も彼に教えない。最後はあの映画「グレートハンティング」なのですが…(笑)

 

でも、何か物足りないと思います。このような形での批判なら高校生でも出来るような感じがして。もっとガッツーン描いて欲しいですが。

 

ウインターボトム監督が好きな方は見ておいた方が良いと思います。私もそうですから。勉強にはなります。                      八点鍾

 

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