レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ブラック・ウィドウ」(2021)です。
映画は、米国に潜入していたスパイ家族、ナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)達がキューバに脱出するところから始まります。その後、ノルウェーでひっそりと生活しているところ、ロシアのタスクマスターに襲われるが辛くも脱出。ブダペストに居る妹エレーナ(フローレンス・ピュー)と共にレッドチームのボス、ドレイコフの野望を砕こうとするのだが…
マーベルコミックから派生したスーパーヒロイン映画です。全体に良く纏まっていますが、この手の映画を始めて見る方であれば、大変楽しめる一編だと思います。が甘々のラストも含めて、アクションは迫力がありますが、私は少しばかりマンネリ気味に感じました。監督はケイト・ショートランド、こういうアクション映画を女性監督が撮っているのに驚きました。
ハンガリーのブダペストが一部舞台になるので、ハンガリー出身のレイチェル・ヴァイスが登場するのでしょう。「女王陛下のお気に入り」では、狡猾なマールバラ公爵夫人を演じてなかなかの存在感を発揮していましたが、残念ながら、この作品ではそういう見せ場はありません。
でも、彼女を眺めていると、何かほっとします。この作品とは関係ありませんが、レン・デイトン原作、世界最長のスパイ小説バーナード・サムソンシリーズが映画化されるのであれば、サムソンの妻、確かハンガリー出身のフィオーナを演じたらいいだろうなと思いながら見ていましたが。
前述したように、このシリーズを長く続けていくには新しい個性が必要な時期に来ているように感じるのは私だけでしょうか? 八点鍾
ハーパーズ・バザーズ誌のインタービューから
追記
<バーナード・サムソンシリーズ>
ベルリン・ゲーム
メキシコ・セット
ロンドン・マッチ
スパイ・フック
スパイ・ライン
スパイ・シンカー
最後のスパイ 信義
最後のスパイ 希望
最後のスパイ 慈愛
<番外編>
ヴィンター家の兄弟
デイトンが、第一次世界大戦から第二次世界大戦、ポーランド、ベルリンの壁崩壊までを綴った大河小説、エスピオナージスリラーサーガです。ご興味のある方はぜひお読みいただきたいと思います。(苦笑)
実はこんな噂もあったんですよ。