レタントンローヤル館

主に映画のお話

「将軍たちの夜」戦時下で起こった猟奇殺人事件、アナトール・リトヴァク監督の異色作…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「将軍たちの夜」(1967)です。

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「史上最大の作戦」(1962)が大ヒットしたので、60年代に多くの欧州戦争映画が生まれました。例えば「バルジ大作戦」「脱走特急」「ナバロンの要塞」「大脱走」「パットン大戦車軍団」等、ソ連からも「ヨーロッパの解放」と言う作品もありました。この作品も戦争映画ですが少し違います。別の切り口で戦争を描いた作品と言っていいでしょう。ハンス・ヘルムート・キルストの同名の小説を映画化したものです。この作品はオールスターキャストの大作映画になっています。

 

映画は、1942年12月、ポーランドの首都ワルシャワから始まります。深夜、売春婦が惨殺され偶々彼女がドイツ軍への情報提供者だったので、ドイツ軍情報部グラウ少佐(オマー・シャリフ)が呼ばれて捜査にあたります。目撃者が言うには犯人はドイツ軍軍服を着て、ズボンには赤い縦縞が入っていたと。赤い縦縞は将官の軍服で驚いたが、興味を引く事件で捜査を開始する。

当時、その日のアリバイがあいまいな将官は3名いた。タンツ中将(ピーター・オトゥール)、カーレンベルグ少将(D・プレザンス)そしてガプラー大将(チャールズ・グレイ)。グラウは夜会に出向き、彼らから証言を取ろうとするがなかなか出来ない。タンツはワルシャワ旧市街に潜む地下組織を殲滅すべく、攻撃を開始する。

執拗なグラウはパリに転属させられ、1944年7月ここでも同じような娼婦惨殺事件が起こる。パリ警察モラン警部(フィリップ・ノワレ)と共に捜査を開始する。タンツ将軍が怪しい情報を得て彼の師団司令部にグラフは向かうのだが…

 

戦時の猟奇殺人事件を描いたアナトール・リトヴァク監督の力作です。但し、彼の個性だと思いますが、あまりサスペンスの利いた構成にはなっていないところが残念です。

でも、ワルシャワの街をマイバッハDS8に乗り指揮棒片手に威風堂々と巡察するタンツ将軍、ワルシャワ旧市街を徹底的に破壊するシーンは迫力たっぷり、グラウ少佐はメルセデスV170を乗り廻し、お忍びでタンツがパリの街を移動する時に使用するイスパノ・スイザK6 ロング等 考証素晴らしいと思います。そして、ピーター・オトゥールの切れたような演技が、うーん、美しいと思います。

 

リトヴァク監督は戦前から映画監督をしており、私がリアルタイムで鑑賞したのは、遺作「殺意の週末」(1970)でした。以前、このブログで紹介した「さよならをもう一度」は、この作品と違い良く出来た人生ドラマでした。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾

 

追記 この映画には、シャンゼリゼを行進するドイツ軍のシーンがあります。そうメルヴィル監督「影の軍隊」とはちょっと違う趣きで。勿論、ハリウッド資本なのでこちらの方が大仕掛けですが。

60年代の戦争映画で私が好きなのは、「ナバロンの要塞」「荒鷲の要塞」を除いて、この作品と「大列車作戦」「パリは燃えているか?」と「バトル・オブ・ブリデン(空軍大戦略)」次点として「ネレトバの戦い」ですが。

 

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