レタントンローヤル館

主に映画のお話

「燃えよ剣」私の思いとして『蝦夷共和国』を夢見る男として描いて欲しかったのですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「燃えよ剣」(2021)です。

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映画は、五稜郭の戦いで薩長軍へ最後の攻撃をかける前に過去を回想するシーンから始まります。バラガキと呼ばれた頃から浪士組に入り京都へ、池田屋事件、鳥羽伏見の戦いを経て、箱館戦争へ…

私の世代ですと栗塚旭主演TVドラマ「燃えよ剣」なんですね。それまで新選組と言えば、近藤勇と沖田総司だったのが、司馬遼太郎が土方歳三にスポットを当て、それがとても新鮮だったので、と言うより生まれつきの戦争屋のような感じで、局長近藤勇が流山で斬首されても、延々と薩長軍と戦い転戦するのです。それまでは土方がそんな骨のある男だったのとは、ほんの一部の人しか知らなかったのです。

だから、映画には出てきませんが宮古湾海戦なんてもう際立っていますね。終盤フランス軍事顧問団陸軍砲兵大尉ブリュネを登場させて、うーん美しいです。榎本武揚を登場させて、もっと「蝦夷共和国」の夢を描いて欲しかった。そうすれば、もっと面白い作品になっと思いますが。でも、作品としてはとても良く出来た作品です。

実例を挙げると、夜のシーンですが蠟燭の灯りだけで撮影しているように思えます。そう、「バリー・リンドン」「女王陛下のお気に入り」とはちょっと違いますが、何かすきだな、夜のシーンが。だから池田屋事件のシーンは異様なの迫力で。監督は原田眞人、「日本のいちばん長い日」より好きだな。

昔は、このタイプのような新選組作品はありませんでした。「新選組」(1969)監督沢島忠、主演三船敏郎でも流山で終わっていましたが、その後土方歳三が一番輝いていた時期を割愛していたのでした。

時代劇、蝦夷共和国そして土方歳三の生き方が好きな人は是非ご覧になって下さい。

                                   八点鍾

追記 榎本武揚 オランダ留学を経た有能な幕臣、箱館戦争で投降、投獄されるが福沢諭吉らの助命により明治政府に登用される。のちに浦賀船渠設立を後援。

池田屋に近藤と共に襲撃した剣客永倉新八は、生き延びて大正4年まで在命。だから、詳細な記録「新選組顛末記」が残っています。

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