「MINAMATA ミナマタ」戦争後遺症に悩む写真家が水俣で自分を取り戻す映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「MINAMATA ミナマタ」(2020)です。

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映画は、沖縄戦での後遺症に悩むユージン・スミスが、水俣で水俣病患者に出会い、自分を取り戻していくという映画です。

映画としてはまあ良く出来ていますが、事実とかなりかけ離れているので、この作品を見て水俣病を語らない方が良いと思います。あくまでも、ユージン・スミスの映画として鑑賞される方が良いと思います。

映画では、一株株主運動と水俣病集団訴訟がごっちゃになって描かれており、何が何だか分かりません。このシナリオはまずいですよね。但し、こういう重いテーマでも商業映画にする根性は見習うべきでしょう。

私なんか、この映画でチッソ社長として國村隼が登場する度に、映画「戦争と人間」に登場した伍代公司(物流会社)の芦田伸介演じる伍代喬介を思い出し、芦田伸介と岸田今日子演じる中国女性とお風呂に入りながらシナ情勢と奉勅命令をどうやって出させるかというシーンがちらつき…

チッソは、戦前鴨緑江に大きな工場を所有し陸軍に収める火薬を製造していました。陸軍と結びつきが強く、前述した伍代はチッソを参考にしているというのは有名な話です。満州国は、旧財閥三井、三菱、住友等は積極的ではなく、多分懐疑的に眺めていました。このチッソ、鮎川財閥(日産グループ)、森コンツェルン(昭和電工)等新興財閥が競って進出していました。先の大戦は、今では言う人は余りいませんがこういう人達に振り回された側面がありました。

先の大戦に負けてガタガタになり、戦前のような会社に戻ろうと気負った時期もあったのでしょう。チッソ側に立てば、なんやかんや言う前に従業員を食わしていかないと、日本を豊かにしないと何にもならないだろうと…

本来なら政治が介入して色々な解決案、オプションを考えるのですが、当時まだ日本の政治が貧弱だったこともあり、でも、これらの件は海外なんかで引き起こされる公害等の一つの解決策にはなるので…

何か映画のことより別の話になってしまい、でもジョニー・デップはよかった、感動します。アンドリュー・レヴィダス監督の腕前という以前にホンをしっかりして欲しいと思います。興味ある人は見て下さい。

満州国のこと、戦前外地で生活していた人達、じつは子供の頃そういう人達が周りに一杯いたんです、私を可愛がってくれ、もう鬼門に入ったあの年配の人達を思い出しながら見ると真に感無量な作品です。

                                  八点鍾 

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