レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「マリグナント 狂暴な悪夢」 ジェームズ・ワン監督最新作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マリグナント 狂暴な悪夢」(2021)です。

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この作品、奇形腫を扱った映画で少し前に紹介したオゾン監督「二重螺旋の恋人」とちょっとだけ雰囲気が似ていますが、こちらは思いっきりB級ホラーアクションに振っていますので見ていて爽快です。もう楽しくなってしまいます。

加えて、サスペンスの盛り上げ方がとても巧い。前半はもうホラーサスペンスのお手本のような映画です。ちょっと前紹介した「Xファイル 真実を求めて」にも登場した透視能力をCGを利用して上手く説明しているところなど舌を巻きます。

映画は、マディソン(アナベル・ウォーリス)は妊娠しており情緒不安定で、加えて夫がDV気味なのだが、或る時夫に激しく投打され、彼女は変な夢を見る。目が覚めると夫は死んでおり、そのショックで病院に運ばれるが、彼女は流産してしまう。

その後、自宅に戻り生活に慣れてくると、眠りにつくと必ず人が殺される悪夢を見るのだった。妹にその話をするとシアトル警察に行くことになり、シアトルでは同様の殺人事件が起きており、警察は彼女を疑惑の目で見始めるのだが…

こんな感じで映画は進んで行きますが、あれよあれよとプロットがヒネってあり、ワン監督絶好調です。後半少しばかりグロいですが、まあ、いいでしょう。二時間たっぷりと楽しませてくれます。

ホラー作品がメインですが、「ワイルドスピード」「アクアマン」のような作品も手堅く押さえて、最近では製作にも力を入れており、ますます成長して欲しいと思います。

まあ、ラブロマンスのような作品は無理だと思いますが、一度見てみたいと思います。

                            八点鍾

 

追記 鑑賞したのは、23日午後一番目回で劇場は80%程度の入り若いカップルが多い。監督が期待している観客だと思います。まずまずの興行収益を上げるのでは。

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