レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ロスト・イン・トランスレーション」(2003)です。
女性監督ソフィア・コッポラ第二作目になります。そう、父親はあの巨匠フランシス・F・コッポラです。
映画は、大学哲学科を卒業して写真家の夫ジョンと結婚したシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)は、夫について日本に来た。夫は仕事で忙しく、シャーロットはホテルで一人寂しく、東京の街を眺めていた。悶々としていた彼女は、ホテルのバーでCM撮影に来ていた俳優ボブ(ビル・マーレイ)に会い、二人で東京探訪に出掛けるのだが…
軽い作品ですが映像感覚も良く、良い作品です。いまや世界を救う役柄が多い大女優スカーレット・ヨハンソンが初々しく、且つフラフラと東京を徘徊して、結構面白い作品になっています。すこし、フランス映画ぼっい感じで。又、ボブを演じるビル・マーレイも自然な感じで、彼、こんなに良い役者とは思いませんでした。二人とも淡々と演じているところがとてもステキです。
それから約二十年ソフィア監督、淡々と映画を作られていますが決定打がありません。頑張って欲しいと思います。「白い肌の異常な夜」のリメイク、「ビガイルド欲望のめざめ」悪くはありませんが、南北戦争中と言う雰囲気が余り出ていないように思えて。と言うより、彼女向きの題材ではないと思います。
個人的には、元夫スパイク・ジョーンズが監督した「her/世界でひとつの彼女」のような作品をものにして欲しいと思います。頑張って欲しい。
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