レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アンナ・オズ」(1997)です。
監督がエリック・ロシャン、前作「哀しみのスパイ」、イスラエル情報機関モサドを描いた作品で中々面白かったので、次作を期待して見たわけですが、解かり辛い作品でした。映像はなかなか美しく、シャルロット・ゲンズブールもとても良いのですが。
映画は、アンナ(シャルロット・ゲンズブール)はパリのアパートで寝ているのだが、そこはヴェネチア、運河の前の美術館で一人の男が絵画を盗む夢を見る。目が覚めると恋人マルクがいる。妙に生々しい夢だった。
再び夢の続きを見るアンナ、盗んだ男はアンナに黙っているように脅迫する。彼女のアパートに警察がやって来て、盗難時に何を見たのか話す様に言ってくる。彼女はパリにいたのに防犯カメラにはアンナの映像があると。何が何だかわからなくなるアンナは、やがて別の夢を見始めて…
判り辛い作品ですが、私は3回見てようやく理解出来ましたが、タルコフスキー作品とは違う難解さで、意外に面白い映画だと思いました。悪くはありませんが、やはり前作の「哀しみのスパイ」とか、ヴェネチアを舞台にした作品であれば「赤い影」の方が良かったように思います。
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