レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「キングスマン ファースト・エージェント」(2021)です。
映画は、オーランド・オックスフォード公爵(レイフ・ファインズ)とその息子コンラッドは、第一次大戦を引き起こそうとする影の秘密結社の暗躍を嗅ぎ付け、それを未然に防ごうとするため、怪僧ラスプーチンとの対決、女間諜マタハリ、そして秘密結社黒幕と対決して欧州の救おうとするのだが…
ボーア戦争から始まるこの作品、笑えますし大変良く出来ていると思います。
勿論、全二作、キレたIT富豪とか巨大薬物組織と対決する様なこじんまりとした作品ではなく、第一次大戦を背景に国に与しない私設諜報機関"キングスマン"の誕生秘話なのですから、どうしても味わいが少し違います。どちらかと言えば、歴史を知っていた方が楽しめると思います。私はこの第三作が一番好きですね。
そして、第一次大戦はドイツ帝国の大英帝国への覇権挑戦の裏側にはこんなことがあったとは初めて知りました。意外にこんなことかもしれませんね。サラエボ事件の描写もなかなか面白い。
いつもの作品のようなちょっとハチャメチャアクションは、後半に始まります。怪僧ラスプーチンとの対決、女間諜マタハリの暗躍、塹壕戦、ラストは英国伝統冒険スパイアクションはこれがないとね、そう登攀アクションです。マシュー・ヴォーン監督ノリノリでキレの良いアクション全開で、観客の皆さんは大満足だと思います。
レーニンも登場します。それなら封印列車を出してくれと言う人もいるかもしれませんが、私も出して欲しかったのですが、まあ話が違う方向へ行ってしまうので…
レイフ・ファインズも良いですが、ジェマ・アータートンは儲け役ですね。すこぶるカッコイイです。うーん、美しいです。
最後に、英国だけでも優に100万以上の戦死者を出したこの戦争、2018年にBBCが第一次世界大戦終結100年イベントを行っていたことを思い出しました。 八点鍾
終わりに、第一次世界大戦を扱った映画は沢山あります。一番勉強になるのはキューブリック監督「突撃」アッテンボロー「素晴らしき戦争」かな。
「素晴らしき戦争」は一般向きではありませんが…
英国人なら分かるんでしょうね。