レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「大反撃」(1969)です。
戦争アクション映画ですが、少し変わった映画で、監督が「ザ・ヤクザ」「大いなる勇者」「愛と哀しみの果てに」のシドニー・ポラックです。
1944年、冬。ファルコナー少佐(バート・ランカスター)率いる分隊は、ベルギー、マルドレーに向かっていた。突如現れた一組の馬に乗った男女、狩猟用正装に身を包んだマルドレー伯爵は、それは地名ではなく城の名前だと。
後ろにバストーニュが控えるマルドレー城は、華麗な庭園、絵画、彫刻等古美術品を所有する中世の古城だった。ファルコナーはそこに陣を構え、やがて始まるドイツ軍のルントシュタット攻勢を迎え撃つことになるのだが…
冒頭、二台のウィリスジープに乗ったファルコナー少佐達がマルドレー伯爵達に会うシーンからなんだかファンタジー映画の様で。でもこの作品、脇役が良いんですね、パトリック・オニール、ピーター・フォーク、スコット・ウィルソンそしてブルース・ダーン。スタッフも撮影がアンリ・ドカエ、音楽がミシェル・ルグランといいでしよう。
この辺りから映画は緩くなり、バラバラになっていき最後マルドレー城攻防戦は見せてくれるんです。絵画、彫刻、庭園がドカンドカンと吹っ飛んでいくところ、ちょっとアントニオーニ監督「砂丘」のような感じで、そう時はニューシネマの作品なので。
私、この作品何だか好きで、多分皆さんが鑑賞すると「つまらない映画紹介するんじゃねえよ」と怒られそうですが…
ラスト、ファルコナー少佐とベックマン大尉(パトリック・オニール)が乱射するブローニングM2エアクラフトのシーンなんか「ワイルドバンチ」風で…
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾