レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「アメリカン・ギャングスター」リドリー監督のブラックシネマノワール大作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アメリカン・ギャングスター」(2007)です。

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リドリー・スコット監督作品です。SFでもなく西洋剣劇でもない現代劇、ジャンルはブラックシネマと言っていいでしょう。ユニークでとても良く出来た作品です。又、今回は劇場公開版ではなく、約20分長いエクステンデッドバージョンについて紹介します。

映画は、米国60年代後半ハーレムの実力者"パンピー"ジョンソンが亡くなり、その運転手のフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)が、麻薬ビジネスで成功するためにタイに飛び、北部地区国民党が生産している麻薬をベトナムから帰還してくる軍用機を利用して米国に運び、それを安価で良質なドラッグ"ブルーマジック"として売りさばくことに成功する。が、エセックス群麻薬捜査班に所属するリッチー(ラッセル・クロウ)は嗅ぎ付け、ルーカスを逮捕する為行動を起こすのだが、特別麻薬捜査官トルーポの横やりが入るのだが…

面白い作品に仕上がっています。わざわざタイ北部のゴールデントライアングルまで出向いて国民党生き残りとネゴするんです。ちょうどマイケル・チミノ監督「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」でジョン・ローンが演じたマフィアボスと同じように。こういう描写があると映画が活きます、嬉しくなってきます。

映画では、なかなかルーカスをリッチーを細く出来ないのですが、ある小さな出来事から内通者を仕立てて、待ち構えているとベトナム戦争が停戦となり、ルーカスは賭けにでて、2tもの麻薬を米国に運びこもうとします。リッチーは待ち受けているのですが…

ラスト、古びたマンションにあるアジトでの急襲も、特に長い廊下を生かしたヒチコックタッチサスペンスが素晴らしい。

劇場版ではルーカスが逮捕され、汚職警官達が拘束されて終わりですが、この作品にはルーカスが汚職警官達を逮捕するために情報提供するシーンと、刑期を終えてハーレムで再びリッチーと会うシーンが付け加えられていて、このシーンがとても良くて…

この作品で気になるのはデンゼル・ワシントンぐらいかな、とても良く演じていますが、この役には知性的すぎる顔立ちでと感じるのは私だけでしょうか?

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。     八点鍾

 

追記 この作品にはある思い出があります。それは劇場鑑賞時に左目コンタクトが外れ、画面が見えなくなったことです。仕方なく劇場を出て、トイレで右目コンタクトを外して劇場に戻り、メガネで見た事です。何だかんだで途中10分位見ていなくて。だから、もう一度見ようとずっーと思っていました。

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www.youtube.com ブラックシネマノワールだとこの曲が…

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