レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ファミリー・プロット」サスペンスの巨匠ヒチコック監督の遺作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ファミリー・プロット」(1976)です。

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サスペンス映画と言えばアルフレッド・ヒチコック、巨匠ヒチコック監督最後の作品です。「下宿人」「三十九夜」「バルカン超特急」「レベッカ」「海外特派員」「逃走迷路」「汚名」「裏窓」「めまい」「サイコ」「鳥」等傑作揃いです。

私など巷の人達が批判する「引き裂かれたカーテン」「トパーズ」も素晴らしい作品と思っていますので。例えば、東側から逃走用バス内でのサスペンスシーン、キューバに持ち込まれたミサイルを撮影するためにサンドウィッチに仕込んだカメラ、目を離したすきに海鳥にサンドウィッチを盗まれ、兵士がそのサンドウィッチを双眼鏡で発見するシーン等並みの監督では絶対真似できません。この「ファミリー・プロット」も巨匠らしく、ユーモアとサスペンスたっぷりの素晴しい作品になっています。

映画は、インチキ霊媒師ブランチ(バーバラ・ハリス)と恋人ジョージ(ブルース・ダーン)は、ジョージがネタを拾いブランチが得意の演技で依頼人の望み通りの嘘八百を言い伝えて小銭を得ていた。今回の仕事は、ある資産家の娘の子の養子先を調査することだった。ジョージは弁護士に化けて養子の名前が「エドワード・シューブリッジ」と簡単に調べ上げた。シューブリッジは死亡していたが、それは火事で一家全員が亡くなっているはずだったが、エドワード・シューブリッジの墓だけが新しく、ジョージは引っかかるものを感じるのだが…

プロットは中々凝っており、二つの話一つは養子の捜索と、その街で起こっていた連続誘拐犯の話が巧みに絡んでいて、とても絶妙な構成になっており、ラスト誘拐犯のガレージのシーンはとてもサスペンスフル且つユーモアたっぷりのヒッチタッチ全開と言っていいでしょう。うーん、美しいです。惚れ惚れします。

ご覧になっていない方は是非ともご覧ください。楽しい映画です。

カレン・ブラックの悪女ぶり、バーバラ・ハリスとブルース・ダーンのインチキコンビ、エド・ローターのワルぶり、どれも楽しめます。脚本はアーネスト・レーマン、衣装はエディス・ヘッド、音楽はバーナード・ハーマンではなくジョン・ウィリアムズですが…

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。      八点鍾

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