レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ナイル殺人事件」ケネス・プラナー版エルキュール・ポアロ第二弾ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ナイル殺人事件」(2022)です。

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ケネス・プラナー監督エルキュール・ポアロ第二弾です。その昔のポアロ映画も第二弾は「ナイル殺人事件」(1978)でした。ポアロをピーター・ユスティノフが演じましたが、アルバート・フィニーのポアロとイメージが違い過ぎるので、何か違和感を感じましたが、映画は良く出来ていた記憶があります。やはり、ユスティノフは「スパルタカス」(1960)と「トプカピ」(1964)のイメージが強いので。この作品は「オリエント急行…」と同じケネス・ブラナーが演じるので安心です。

映画は、ジャクリーンの恋人サイモン(アーミー・ハマー)を略奪婚したリネット(ガル・ガドット)とサイモンが新婚旅行としてナイル川をクルーズしていた外輪船カルナック号に同乗していた私立探偵ポアロ(ケネス・ブラナー)。

やがて、その船にジャクリーンが乗り込んでくる。ポアロはリネットから依頼されてジャクリーンからの嫌がらせを警護するために乗り込んでいたのだった。が、その夜、ポアロの警護も空しくリネットは殺されてしまい、ポアロは得意の推理で犯人を絞っていくのだが…

前作同様、連続殺人映画としてガッチリと作られており本当に良く出来た娯楽作になっています。特に物語が進行するに従い、死体が増えていくのも中々のもの前作と違い、さらにエジプトの観光名所アブシンベル神殿、広大なピラミッドの俯瞰撮影等とても素晴らしく、ムードを盛り上げてくれます。

但し、ポアロがどうしてあのような立派な口ひげを蓄えているのかとか、いくら悪党といえ最後の顛末等、前作と比較して若干暗いのと、全体にキャスティングが地味なのが難点でしょう。

でも二時間強、観客をたっぷりと魅了するミステリー大作だと思います。  八点鍾

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