レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「レッズ」異色の力作 高らかに鳴り響くインターナショナル! ある米国人から見たロシア革命…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「レッズ」(1981)です。

f:id:wedplain:20220314154621j:plain

ウォーレン・ベイティが製作、監督、脚本を手掛けた作品で81年アカデミー監督賞を得ています。それ以外に助演女優賞(モーリン・ステイプルトン)、撮影賞(ヴィットリオ・ストラーロ)を受賞しています。

映画は、詩人、作家、政治活動家、ジャーナリストのジョン・リード(W・ベイティ)が人妻で女性解放運動家ルイズ(D・キートン)と知り合い、作家ユージン・オニール(J・ニコルソン)との三角関係を清算して、革命に揺れるロシアに渡りその内情をルポタージュして「世界を揺るがした十日間」として発表して脚光を浴びる。米国に戻り、米国社会党での改革活動に敗れ再びロシアへ戻るのだが…

三時間を超える作品で志は高いのですが、映画的魅力に乏しいので鑑賞するには心構えが必要でしょう。映画は良く出来ています。

一番の見所は、"歴史的証人"としてこの映画製作時、ほぼ90歳前後の友人知人達を登場させてジョン・リードの人柄を語らせている処でしょう。例えば、レベッカ・ウェスト、ウィリアム・ダラント、オレグ・ケレンスキー等ですが、私は、この辺りは疎いので映画を見て分かったのはヘンリー・ミラー氏だけでした。

前半は、三角関係のメロドラマ、ロシア革命そして米国共労党代表して共産革命の戦士としてリードは活躍するのですが、この映画を見ていても、革命は起りますが民衆、農民は救われません。革命家は口では民衆、農民とか言いますが、いざとなったら権力闘争に明け暮れ、そして革命は革命を産み、最後にある権力者が独裁へと。

フランス革命でも、革命途中に指導者ロベスピエール、ダントン、マラーと次々と暗殺され、最後はナポレオンが皇帝になって終わりますが、ロシア革命はスターリンがスターリンが権力を握り、20世紀最大最悪の出来事になってしまいました。

 

そして、この国は現在も色々と厄介ごとを引き起こしています。もういい加減にして欲しいと思います。ここを書きたいがためにこの映画を鑑賞したのです。

大韓民国と同程度のGDPでアメリカ並みの軍備を持ち、他国を侵略。何を考えていますか? 経済的に破綻するでしょう。

ロシアの皆さん、ソ連邦の夢再び、なんて考えることなく平和に暮らしてください!!

最後に、映画音楽をスティーヴン・ソンドハイム(ウェスト・サイド物語)とディブ・グルーシン(コンドル)が担当しておりなかなかいいスコアを書いています。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。     八点鍾

f:id:wedplain:20220314154741j:plain

f:id:wedplain:20220314154800j:plain

f:id:wedplain:20220314155231j:plain

f:id:wedplain:20220314154820p:plain

f:id:wedplain:20220314155252j:plain

f:id:wedplain:20220314154847j:plain

f:id:wedplain:20220314154906j:plain

f:id:wedplain:20220314154922j:plain

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com