レタントンローヤル館

主に映画のお話

「ケマダの戦い」ジロ・ポンテコルヴォ+マーロン・ブランドの力作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ケマダの戦い」(1970)です。

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あの「アルジェの戦い」で名を上げたジロ・ポンテコルヴォ監督が名優マーロン・ブランドを起用して作り上げた映画です。ブランドの場合「戦艦バウンティ」から「ゴツドファーザー」までの期間、一般には低迷期だと言われていますが、どちらかと言えば彼らしくない作品が多く世間受けしなかったと言うのが正しいのではないでしょうか?

この作品は、19世紀の英国植民地政策を描いた歴史物であり、戦争アクションと言っていいと思います。

映画は、カリブ海の架空の島、ポルトガル領ケマダ島に一人の英国人ウォーカー(マーロン・ブランド)が降り立つ。街で彼は仲間に会うと、頼みにしていた男は殺されたという。ウォーカーは使えそうな青年ホセを探し出して、その仲間と共に銀行強盗を持ちかける。この辺り、あのレオーネ監督「夕陽のギャングたち」を思い出しますが。銀行襲撃は成功するが、治安部隊が追跡してくるとウォーカーは小銃等武器を取り出して戦えと言う。勇敢な男達は、治安部隊を皆殺しにして山中へ、ウォーカーはポルトガル入植者達を焚きつけ、その中の黒人とポルトガル人の混血青年テディ(レナート・サルバトーレ)にポルトガル総督を暗殺させる。やがて、革命が起き、ウォーカーはその任務を達成し英国へ帰国する。が、十年後ウォーカーは、ケマダの土を踏む。反英武装活動をしているホセを抹殺する使命を受けて…

公開当時あまり評判が良くなかったようですが、マーロン・ブランドも悪くなくレナート・サルバトーレも案の定途中で殺されて。私、あの「アルジェの戦い」ってとても良く出来ていますが好きではありません。何か扇情的で、まるで思想映画の様で。この作品の様に、レナート・サルバトーレが共演で途中で明るくやられてしまう作品の方が何か映画らしくて。

でも、この作品この後が凄い。ホセを中心とする反英武装グループを焦土作戦で一人又一人と殺していく。この辺りなかなかの迫力で、砂糖キビ畑に逃げた男達を抹殺するために畑に火を付け、畑から飛び出した処に部隊を待ち伏せさせて。

全体に、特に前半が少し端折っていますが、後半は中々の作品に仕上がっています。うーん、美しいです。個人的には、この作品よりマイケル・ウィナー監督「妖精たちの森」の方が好きです。マーロン・ブランドも家庭教師を手籠めにする役の方が、軍事顧問役より似合っていると思います。忘れていました。音楽は巨匠モリコーネ、こってりとしたメロディを書き上げています。美しいと思います。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。        八点鍾

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