レタントンローヤル館

主に映画のお話

「死刑台のエレベーター」サスペンススリラー作品の古典と言っていい映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「死刑台のエレベーター」(1958)です。

いや、「宇宙戦艦ヤマト」を取り上げてこりゃ拙いと思い、初心に帰ってノワール作品古典の「死刑台のエレベーター」にしました。「現金に手を出すな」又は「穴」か迷いましたが、やはり美しいジャンヌ・モローを選んで良かったと思いました。

もう説明する必要のない名作です。ノエル・カレフ原作を映像化した作品で、社長の妻フロランス(ジャンヌ・モロー)を愛したジュリアン(モーリス・ロネ)は、社長を偽造自殺させてフロランスと会う約束をするが、社長室に忍び込んだ時のロープを片付ける事を忘れて、事務所に戻るためにエレベーターに乗り込むが、警備員が電気を止めて閉じ込められてしまう。又、ジユリアンの車を盗んだチンピラ、ルイとベロニクは高速を飛ばしていた時ドイツ人旅行者に出会う。フロランスはジュリアンを待っているがなかなか現れず、仕方なく夜のパリを彷徨い出す…

今回、久々に再見してプロットは若干ほころびていると思いましたが、アンリ・ドカエの素晴しい撮影、特に夜のパリを彷徨い歩くフロランスのシーン、マイルス・ディビスの素晴しい音楽はいささかも古びていないと思いました。

特に、密室殺人且つ偽装自殺に見せる為ドアをロックさせて退出する辺りの丁寧な描写、フロランスを迎えきたベントレーMkⅣに映った疲れた自分の顔を眺めるシーン等細やかなショットに感嘆する次第。マル監督は若干25歳でこの映画を撮り上げたとは。うーん、美しいです。

マル監督ってブルジョワの家庭に生まれているので、この作品、車の趣味が良いんですね。例えば、ドイツ人旅行者の有名なメルセデス300SLクーペのみならず、ジュリアンの車はシボレー・スカイライン・デラックス、フロランスを迎えに来るクルマはベントレーMkⅣ、フロランスのマイカーはルノー・デルフィーヌ。

いや、今でも残念なのはマル監督遺作「42丁目のワーニャ」を見逃したことです。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。             八点鍾

 

追記 シャリエ警部(リノ・ヴァンチェラ)の部下としてシャルル・デネが出ていたのが嬉しかった。

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