レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「クーデター」意外に良く出来たサスペンススリラー映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「クーデター」(2015)です。

意外な拾い物と言ったら怒られますが、ほとんど期待せずに鑑賞したらとても良く出来ておっと驚くような映画があります。この作品などはその最たるものでしょう。

東南アジアの某国、ドワイヤー家族ジャック(オーウェン・ウィルソン)、妻アニー(レイク・ベル)と二人の娘は、赴任の為空港に降り立つ。ピックアップの車が来てこなかったので、機内で知り合ったハモンド(ピアース・ブロスナン)が呼んだタクシーに相乗りでホテルへ向かった。

翌朝ジャックがホテルの周りを散歩していると、デモ隊と治安部隊の衝突に巻き込まれる。治安部隊は容赦なく発砲して大混乱となる。ジャックは慌ててホテルに戻るとデモ隊は暴徒化して蛮刀、銃を持ち外国人を襲い始めていた。一家はホテル屋上に逃れてヘリコプターの助けを待つのだが、やって来たヘリコプターには暴徒の一味が乗っており避難外国人をAK37で射殺し始めるのだった。一家は隣国ベトナムに逃げることが出来るのだろうか…

この手の映画、例えば「アルゴ」「キリングフィールド」とか少しタイプが違いますが「引き裂かれたカーテン」等があります。それらの作品の水準には達していませんし、全体的に安普請なんですが、押さえるところは押さえているのでサスペンスたっぷりで良く出来ています。もう少しホンの出来が良いとグーンと良くなると思いますが。

特に、正体不明なピアース・ブロスナン、多分汚れ仕事専門の諜報員でしょう、の存在が不気味でいい味が出ています。うーん、美しいです。監督は聞いたことがありませんがジョン・エリック・ドゥードル、今後ブレークするかもしれません。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

追記 実はこの作品、ホーチミンで上映していました。タイミング悪く鑑賞は出来ませんでしたが、帰国後のある時、お店の片隅にひっそりと佇んでいましたので購入しました。暴徒大乱闘のシーン等映画のロケは、タイで行ったとの事。

例えば、ウクライナ侵攻で日本のマスコミは取り上げませんが、スリランカ経済がデフォルトして、現在大変な状況にあることを皆さんはあまり知らないのでは。何も知らずにのこのこ出かけると大変なことになるのでご注意ください。

ホント、日本のマスコミは出来の悪いサッカーゲームの様で、つまりサッカーボールが転がる先を追い駆ける様な報道で困ったものです。こういうと視聴率命で報道しているので、視聴者のせいだよと切り返すかもしれませんが…

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