レタントンローヤル館

主に映画のお話

「ローン・レンジャー」ウィリアムテル序曲を伴奏に大暴れするキモサベとトントのお茶目なコメディ西部劇…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ローン・レンジャー」(2013)です。

西部劇と言えば、一般に南北戦争後の米国西部開拓ドラマですが、70年頃のニューシネマで変貌して、21世紀初めではこんな様相になるなんて誰が想像できただろう。勿論「レヴェナント:蘇えりし者」の様な作品もありますが、それでも、昔のような開拓魂を描いた映画ではありませんでした。

でもこの作品、私嫌いではありません。監督はゴア・ヴァービンスキーで、彼の「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズより好きですね。理由は笑わせてくれるし、どこかしらあのレオーネ監督「ウェスタン」の味わいが残っているので、懐かしさ一杯の感情が込み上げてくるんです。そういう意味でうーん、美しいと思います。

映画は、1933年サンフランシスコの遊園地で一人の少年が年取ったトント(ジョニー・デップ)に出会い、トントの回想から始まります。列車の中で鎖に繋がれたトント、やがて鎖を外して逃亡した極悪人キャヴェンディッシュを追跡するトントと新任検事ジョン・リード(アーミー・ハマー)、テキサスレンジャーの兄ダンはキャヴェンディッシュは殺されてしまうが、ジョンとトントのお茶目なコンビは恐るべき陰謀に立ち向かうことになるのだった…

ジョニー・デップという役者、変わった人だなとあまり関心がありませんでしたが、この作品辺りから、正確に言えばあの「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズから随分上手くなったと思います。「オリエント急行殺人事件」「ミナマタ」等を見ているとシリアスな役もコメディも出来る間口の広い、ひょっとしたらマーロン・ブランドを超えることが出来る様な役者になりつつあるのかもしれません。

特に、ラストウィリアムテル序曲の伴奏で始まる並行して走る蒸気機関車2台のチェイスシーンでの梯子を利用したとぼけたアクション、この映画の白眉と言っていいでしょう。とても壮観な見ものになっています。うーん、美しいです。

本当に楽しめました。時々こういう映画が出て来てほしいと思います。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。              八点鍾

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