レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「オフィサー・アンド・スパイ」ドレフュス事件を扱った映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「オフィサー・アンド・スパイ」(2019)です。

御年88歳のポランスキー監督作品です。あのドレフュス事件を扱った映画です。気合が入った作品になっています。そうですね、彼のキャリアの中では「マクベス」「テス」「戦場のピアニスト」と同じぐらい良く出来た作品だと思います。そういう意味で、美しいと思いますし、私は、この映画とても好きです。

映画は、参謀本部付き砲兵隊ドレフュス大尉軍籍剥奪の不名誉除隊式から始まります。彼は終身禁固刑でフランス領ギアナ沖の悪魔島へ送られる。

軍事情報局防諜課の任についたピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)は、ドレフュス事件を快く思わなかった彼は、自分なりに調べ始めた。調べれば調べる程エステルハージ少佐に問題があると感じた彼は、ドレフュスは冤罪だと軍上層部へ報告する。上層部はそれ以上何もするなと彼に言う。が、ピカール中佐は新聞社、作家エミール・ゾラの助けを借りて、法廷闘争を始めるのだった…

権力に対して立ち向かう人々を描いた作品「大統領の陰謀」「Z」等があります。最近では「ミナマタ」もそういうジャンルの作品だと思います。今では余り流行らないジャンルですが。ポランスキー監督 彼のキャリアの中でこういう映画、初めてですよね。何故、撮ったのかなとずっと映画を見ながら考えていました。

そして、導き出された結論は、その昔あの少女○○疑惑、我は冤罪だと言いたかったのかな?  そう考えると何かぴったりときますが…私は監督の主張を信じていますが。

あの「ローズマリーの赤ちゃん」からほぼリアルタイムで彼の作品を見ていますが、良いですよね。この作品なんか本当に素晴らしいと思います。この作品辺りが遺作になるのではないかと考えていますが。

興味ある方は是非ご鑑賞ください。本当に良い映画です。     八点鍾

 

追記 この作品にもポランスキー監督の奥様エマニュエル・セニエがかなり重要な役で登場します。なかな上手いと思います。加えて、かなり艶っぽくて…

この映画のラストで、ピカールとドレフュスが対面するシーンがあります。まあ、ドレフュスさん、凄いことを言います。日本人なら決して言わないことを堂々と言います。打算的と言うのか、私は欧州におけるユダヤ人問題は良く分かりませんが、こういう言動がその一因になっているのでしょうか?

でも、その昔仕事でイスラエルに行き、一緒に仕事をしたことがあります。いや、皆出来る人達で、ああいう人達と仕事するのは勉強になると思いますが。

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というように私、この監督大好きなんです。ライブラリーには、別の作品がありますから、又アップしますね。