レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「コールドマウンテン」(2003)です。
南北戦争を舞台にした映画です。この手の映画は「風と共に去りぬ」ジョン・ヒューストン監督「勇者の赤いバッチ」「ふくろうの河」「続・夕陽のガンマン」「白い肌の異常な夜」「リンカーン」等があります。お薦めはこの作品と「勇者の赤いバッチ」「ふくろうの河」です。
南北戦争って調べれば調べる程、興味を引く出来事です。理由は、その犠牲者の多さです。大まかですが70~90万人もいるのですから。ちなみに日本の戊辰戦争では2~3万人程度ですから。私が史上初の殲滅戦と呼ぶのも理解できるかと思います。
映画は、ピーターズバーグの包囲戦の一局面、クレーターの戦いのシーンから始まります。北軍は長い坑道を作り、南軍の陣地下で約3.6tの火薬を爆発させますが、肝心の北軍部隊が間違えて、訓練不足もあったと思いますが、その爆発で出来た巨大な穴に進撃してしまい、南軍の攻撃を受けて全滅してしまう。
その後、深夜逃げ遅れた北軍敗残兵殲滅の為に、追撃中のインマン(ジュード・ロウ)は撃たれて野戦病院へ。あの過酷なクレーターの戦いを体験した彼は、厭戦気分になり、軍を脱走し、恋人エイダ(ニコール・キッドマン)の住む故郷コールドマウンテンに向かう。道中、脱走兵を見つけ出そうとしている義勇軍の目を逃れて、彼は歩き続ける。が、コールドマウンテンにも義勇軍ティーグ達が待ち構えているのだった…
冒頭のクレーターの戦いの大爆発シーンの迫力、コールドマウンテンの雄大な風景、美しい自然を描写したとても良く出来た西部劇です。勿論、西部劇ですからラストには決斗シーンもあります。小雪の舞う枯れた雑木林でのガンファイトは、とても珍しくなかなか味わい深いものがあります。監督は「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ、音楽はガブリエル・ヤレド。
少しネタバレですが、個人的にはハッピーーエンドにして欲しかった映画ですが…
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾