レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「クライング・フリーマン」意外に惹かれるB級ノワールスリラーですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「クライング・フリーマン」(1995)です。

サンフランシスコ郊外でオハラ(ジュリー・コンドラ)は、ヤクザが殺されるところを目撃する。殺した男フリーマン(マーク・ダカスコス)はオハラに窯(よう)と名乗り、姿を消す。ヤクザの親分島崎(マコ)は、息子を殺したフリーマンを殺そうするが、反対に返り討ちに会う。フリーマンは目撃者オハラを殺すべく、彼女の屋敷に侵入する。が、そこには別の組のヤクザ者竜二達がフリーマンを殺すべく待ち受けていた。ヤクザ者を殺し、負傷したオハラを助けるフリーマン。彼は陶芸家で日本へ戻った。竜二はボディアーマーを装着していたので一命を取り留めた。

窯に命を助けられたオハラは、病院を抜け出し彼を追い日本へ。ヤクザ竜二もフリーマンを追い日本へ向かうのだった…

映画は、原作:小池一夫 作画:池上遼一 両氏の有名な劇画「クライング・フリーマン」を映像化した作品です。私は余り漫画を読まないので全く知りませんでしたが、ゲテモノ映画もまあ嫌いじゃないので見てみたら、意外にテンポも良く、良く纏まっているので驚きました。ラストの大団円と言うか大銃撃シーンとその後の刀での対決シーンも迫力があり、結構良いんですね。主人公のフリーマンが、あのデ・パルマの「スカーフェイス」と同じくグレネードランチャー付きM16で大乱射するシーンは迫力たっぷりで。但し、映画の格は勿論違いますよ。

この映画の一番の成功は、この「フリーマン」と呼ばれるヒットマンを演じたマーク・ダカスコスの身体を使ったアクションがなかなか凄くて、昔初めてブルース・リーを見た時の様な迫力があります。うーん、美しいです。

登場する銃器類も凝っており、トーラスPT92改造拳銃、UZI、M91S、レミントン870等結構楽しんで製作されたようです。前回紹介した「キラー・エリート」よりある意味良く出来た映画です。共演は加藤雅也、島田陽子、マコ、チェッキー・カリョ等、監督は「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズ。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。          八点鍾

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