レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ことの終わり」戦中、戦後のロンドンを舞台にしたねっとりしっとりとしたラブロマンス映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ことの終わり」(1999)です。あの「第三の男」グレアム・グリーン原作の映画化作品です。

私は見たことありませんが1955年に「情事の終わり」としてエドワード・ドミトリク監督デボラ・カー、ヴァン・ジョンソン主演で映画化されています。今回は、監督がニール・ジョーダン主演レイフ・ファインズ、ジュリアン・ムーア主演でとてもしっとりとした作品に仕上がっています。

映画は、大戦後のロンドンから始まる。雨の中、モーリス(レイフ・ファインズ)は官僚のヘンリー(スティーブン・レイ)に偶然出会う。彼が言うには妻サラ(ジュリアン・ムーア)の様子がおかしいと。モーリスは2年程前サラと情事を重ねていたことを思い出す。

でも、それは突然終わり、その理由が分からないままでいた。ヘンリーの頼みで私立探偵を雇い、サラの行動を調べることになるのだが…

監督が前述したようにニール・ジョーダンなので、又一番調子のいい時期なのでこの作品は大変良く出来ています。いや、戦中戦後のロンドンの雰囲気が、例えばホテル、オースティンのタクシー、スクリーンから漂って来る感じで、こちらとしてはうっとりするくらいいいムードです。

加えて、レイフ・ファインズ、ジュリアン・ムーア、スティーブン・レイが素晴らしく特にジュリアン・ムーアがとても美しくて…

あの「ラストタンゴ・イン・パリ」程退廃、倒錯趣味ではなく、或る意味ノーマルですが反道徳的なラブロマンスで、画面の隅々まで手を抜かず描写されておりラブシーンもかなりねっとりしっとり演出されており、とても良く出来た映画になっています。そうある意味陽のあたらない映画ですが、時々鑑賞したい趣味の良いラブロマンス映画になっています。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。     八点鍾

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com