レタントンローヤル館

主に映画のお話

「怪奇と幻想の島 」ジョン・ファウルズの小説「魔術師」を映画化した作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「怪奇と幻想の島」(1968)です。日本では公開されていません。テレビで放映されたことがあるとは聞いていますが。

映画は、ニコラス(マイケル・ケイン)が同棲していたアン(アンナ・カリーナ)から逃げるようにしてギリシャ、フラクソス島へ英語教師の仕事の為に船で旅をしているところから始まります。それはニコラスの前任者が自殺した為で、学校の近くある入り江の邸宅に住んでいるコンヒス(アンソニー・クイン)と知り合い、彼はあるゲームをしようとニコラスに持ち掛けるのだった…

不勉強にも、ジョン・ファウルズは、あのウィリアム・ワイラー監督「コレクター」(1965)の原作者としか知りませんでした。でも、英国ではポストモダニズムの父と批評家から呼ばれるほどの大作家で、この小説はその代表作と言えるでしょう。

でも、この映画、原作者自ら脚本を担当しているにもかかわらず、巷では、最低の映画化作品とか、最大級の災害とか言われていましたが、今回、この作品を鑑賞して、いや結構良く出来ている作品だ感じました。私は原作を読んでいないので、今度読んで見ようと思っています。それぐらい私には、面白く興味深い作品でした。正直、何が最大級の災害だと思います。但し、コンヒスが登場するまでが少し退屈ですが…

ほとんど予備知識なしで映画を見たので、例えば「探偵/スルース」(1972)「シーラ号の謎」(1973)「デストラップ 死の罠」(1982)の様な作品かなと考えていましたが、もう少し重い心理サスペンスで、簡単に言えば"劇中劇"の映画です。でも、その中に心理療法、映画製作、ギリシャで起こった戦争犯罪等上手く嵌め込まれており、一筋縄で行かないストーリーを上手く纏めていると思いました。

又、美しいがあまり記憶に残らないと言うか拉致される役が多いキャンディス・バーゲンがなかなか良く、加えてゴダール作品ではつまらないアンナ・カリーナも結構良いのに驚きました。監督は「いつか見た青い空」のガイ・グリーン。

カレル・ライス監督「フランス軍中尉の女」も原作がジョン・ファウルズだそうなので近日中に鑑賞、ブログにアップしたいと思います。興味を持たれた方は、ぜひ鑑賞して下さい。意外な拾い物と思われることでしょう。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。       八点鍾

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