レタントンローヤル館

主に映画のお話

「アメリカの夜」映画作りってある意味こんな風なんですね…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アメリカの夜」(1973)です。

「パメラを紹介します」という映画、息子が連れてきた恋人と息子の父が深い仲になる映画の様で、あのルイ・マル監督「ダメージ」のような映画らしい、を製作しているフェラン監督(フランソア・トリュフォー)は大忙し、映画監督と言うのは名ばかりで、色々な雑務に追われる有様。女優セブリーヌがなかなかセリフを覚えられなくて気を使い、登場する子猫が思い通りに動いてくれないことや、ありとあらゆる人間模様をフランス映画らしくスケッチするように描いた映画で…

映画製作を映画にした作品です。有名なフェリーニ監督「81/2」は全体に重苦しい作品ですが、こちらはそんなに重くなく、トリュフォー監督作品なので、ゴシップ的な要素というか映画愛に溢れているので楽しく鑑賞出来ます。映画が好きな人なら、本当に楽しく鑑賞できると思います。映画製作って大変だけど、結構楽しいんだと。

この映画を見ていると、監督って雑務をするのが仕事の様で、又製作者がこの映画の様に撮影現場にあらわるとは知りませんでした。

例えば、キューブリック、黒澤監督の撮影現場は、もっともっと緊張している様な様ですし、リドリー・スコット監督は1日30ショットぐらいは撮るよと物凄い早撮りで、俳優の演技なんて二の次のような印象を受けますが。というよりそういう映画の作り方をしないとハリウッドでは生き残れないと言っているようで。

トリュフォー監督のこの作品、全体に軽く明るい感じでとても良く出来ていると思います。「ピアニストを撃て」「私のように美しい娘」のユーモアが好きですね。この映画に出て来るエピソードの実際にあったようで…

そうそうフェラン監督が見る夢が面白い。深夜、場末の映画館に行き、その前に張り出してある「市民ケーン」のスチール写真を盗む夢なんですから。

でも、わかるな。僕も欲しい。机の中にしまって宝物にしたいですね。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。        八点鍾

 

追記 書き忘れましたが、この作品に主演しているジャクリーン・ビセット、とても良いと思います。美しいし品があり、気負って演じていない、さらりと演じているのが良いと思います。共演しているナタリー・バイも二重丸ですが。トリュフォー監督、もっと長生きしてもっと映画を撮って欲しかった。残念です。

 

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