レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「砦の29人」映画よりもニール・ヘフティのノリの良い音楽が好きなので…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「砦の29人」(1966)です。

映画は、騎兵隊スカウトのレムスバーグ(ジェームズ・ガーナー)は、荒野でアパッチに追跡されていた女エレン(ビビ・アンデショーン)を助ける。二人はクリール砦に辿り着く。砦ではコンチョ砦に向けて輸送隊の準備が進められていた。エレンは馬を奪い、アパッチの元に向かい、レムスバーグは彼女の身を案じて追跡を始める。輸送隊はコンチョ砦に向かい、アパッチ達は居留地を逃げ出したと報告が入るのだが…

この作品のテーマ曲(ニール・ヘフティ作曲)が好きなので、いつかはアップしたいと考えていました。ラルフ・ネルソン監督の西部劇で、彼はあの「ソルジャー・ブルー」で有名になりました。私はこの手のショッキングだけの映画は嫌いで、彼の本質は本作とか「野のユリ」「不時着」「泥棒を消せ」「まごころを君に」に出ていると思います。

この作品も、誘拐されてインディアンの妻になった白人女性とその子供が中心となって物語が展開します。あのジョン・フォード監督「捜索者」(1956)ジョン・ヒューストン監督「許されざる者」(1960)ロバート・マリガン監督「レッドムーン」(1968)と同系列の映画です。

但し、それら作品程志が高くないのが、つまり娯楽作品に徹しているのがネルソン監督なのです。

ですが、冒頭のロングショットシーンは西部劇好きな観客なら大満足するでしょう。

作品そのものが古いので、現在の観客からは何だと思われるかもしれませんが、シドニー・ポアチエが演じるブラックガンマン、スカウト役のジェームス・ガーカー、紅一点ビビ・アンデショーン(あの巨匠イングマール・ベルイマン監督のミューズ)が登場して、異色の西部劇になっています。

そして、ニール・ヘフティのウェスタンらしからぬテーマ曲で、うーん、美しいです。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。         八点鍾

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