レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「インセプション」夢の中の夢の中の夢で敵にインセプトすることとは…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「インセプション」(2010)です。

映画は、日本人実業家斎藤(渡辺謙)は相手の潜在意識の中にある情報を盗み取ると言うコブ(レオナルド・ディカプリオ)と言う男と知り合う。とてもユニークな方法に興味を持った斎藤は、ライバル会社を潰す為にこの方法を使いたいとコブに提案する。

コブは仲間を集めてその方法を考える。マイルス教授(マイケル・ケイン)に会い、仲間を集めて"夢"をデザインすることから始める。標的はロバートと言う男、父から巨大エネルギー複合産業を引き継いだ男、彼の潜在意識に忍び込みそれを分割させようとするのだ。シドニー発ロサンゼルス行旅客機の中でロバートへのインセプションが始まるのだった…

クリストファー・ノーラン監督のSFタッチのサスペンス大作です。いや、本当に面白い作品です。潜在意識の中にある秘密を盗み出す、又に相手の潜在意識の奥底にこちらの狙いを植え付ける(インセプション)という映画です。こういう作品は初めてですね。

多分に「マトリックス」シリーズの仮想空間アクションを自分なりに昇華して作り上げた作品だと思います。又、日本人実業家斎藤が裏で糸を引いて、ライバル会社を叩き潰そうとするとする企みが良いですね。こんなカリスマ実業家、日本にいるのでしょうか? でもそこが面白い。

映画は、三重構造と言うか多重構造になっておりややこしいのですが、そこが好きな人には堪らない魅力溢れています。普通、この手の映画、アイデアが良いのですが、バジェットをかけることが出来なくて、アイデア倒れになることが多いのですが、ヒット作を連打しているノーラン監督なので、お金と時間をかけて作り上げているので、惚れ惚れする様な作品になっています。特に、映画が始まり標的ロバートを旅客機に誘い込み迄の約1時間強のテンポはとても良いと思います。後半は少しだれますが、すべてが終わり、あの緊張した夢から覚醒したあの雰囲気がとても良いと思います。

加えて、ハンス・ジマーの音楽とノーラン監督常連マイケル・ケインが素晴らしいと思います。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。         八点鍾

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今日はハンス・ジマーのライブコンサートからインセプションのテーマ曲を


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