レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「2010年」モノリスは世界を救うという作品、私は好きな映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「2010年」(1984)です。

映画は、ディスカバリー計画が失敗に終わりフロイド博士(ロイ・シャイダー)は左遷されて、大学教授で電波望遠鏡のメンテを行っているところにあるロシア人が訪ねてくる。ソ連はレオーノフ号を木星に出発させる準備をしている。米国が持っている情報が欲しい、そしてディスカバリー号の軌道を確認したことがあるのかと。が米ソは中南米で一色即発の状態だった。フロイド博士は、NSCの仲間を使いホワイトハウスを動かし、ソ連レオーノフ号にHAL9000開発したチャンドラー博士、ディスカバリー号設計者カーナウ博士共に乗り込むことに成功する。レオーノフ号ターニャ船長(ヘレン・ミレン)と共に木星衛星イオの近くにディスカバリー号を見つけるのだが…

あのS・キューブリック監督「2001年宇宙の旅」の続編です。あの知性の塊のような映画の続編ですから、監督を任されたピーター・ハイアムズ(「カプリコン1」)は大変だったと思います。彼はSF映画は手慣れているようで、手堅く纏めています。SFXも前作には負けますがなかなか良い絵もありますので、私はこの映画かなり好きです。巷ではあまりいい評判は聞きませんが。

例えば、木星大気を重力ブレーキにして燃料を節約して、レオーノフ号が真っ赤に燃えて木星を擦り抜けるシーン、回転しているディスカバリー号に辿り着いた二人のアストロノーツがロープを使用して、ディスカバリー号をよじ登ってハッチに着くシーン等かなり見せてくれますし、SF宇宙冒険映画の様で嬉しくなります。

但し、当時の80年代の中南米での米ソ対立という政治状況を加えたため、ちょっと風変わりなSF映画になったのは事実ですが。でも、この設定がB級映画ぼっくて。

加えて、失敗に終わったディスカバリー計画調査の映画なので何だかワクワクする感じで、前作で描かれなかったところも説明されて、最後は地球を救う大団円。

だから、現在進行中のウクライナ危機もモノリスが現れて、こんな感じになれば本当に素晴らしいのですが。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

追記 この作品はあのシド・ミード(「ブレードランナー」)がビジュアル・フューチャリストと参加しているので良いんでよね。特にレオーノフ号のデザインが素晴らしい。

晴れた夜は、月の方向を見上げてください。左側に輝く小さな星が木星です。

レオーノフ号

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