レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ピアニストを撃て」(1960)です。
映画は、パリ場末のダンスホール「マミイ」でアップライトピアノを弾くシャルリ(シャルル・アズナブール)は四人兄弟の三男、音楽の才能に恵まれ一時はコンサートホールで演奏会を開くほどであったが、ある辛い過去から逃れる為に、今ではこんなところでピアノを弾く有様。同僚レナ(マリー・デュボア)に言い寄られるも過去の辛い思い出が蘇得る有様。そんな時シャリルの兄でワルのシコが現れ、何やら不安が過るシャリルだが…
私にとってトリュフォー作品といえば、この作品とか「華氏451」「黒衣の花嫁」「暗くなるまでこの愛を」「私のように美しい娘」「日曜日が待ち遠しい!」の系統なんですね。そりゃ、「突然炎のごとく」「柔らかい肌」等も素晴らしいのですがね、やはり少し、私には不釣り合いで。
淡々とピアノを弾くアズナブールが良いですね。又、ジョルジュ・ドルリューのこの物悲しいメロディが心に響きます。うーん、美しいです。映画も美しいです。
あまり膨らまないプロットですが、これはこれでなかなか良いですね。原作はディビッド・グーディスの同名の小説、この作家、何故かフランスでよく映画化されるのですね。面白いのかな? そのあたり良く分かりませんが、何か波長が合うのでしょうね。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。
何れもディビッド・グーディス原作のフランス映画