レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ダークナイト」題名に"バットマン"が付かないバットマン映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ダークナイト」(2008)です。

ノーラン版"バットマン"第二弾は「ダークナイト」、もはやバットマンを使用しない。勿論、映画の中では使用していますが。ノーラン監督にとってバットマン映画ではなく、それ以上英雄伝説を製作したかったのだと思います。

映画は、"ジョーカー"(ヒース・レジャー)と呼ばれる既存の価値観を有しない悪党とバットマンの対決を描きます。まず、ジョーカーのメイクが常軌を逸しており、おまけにこの悪党、悪知恵が働く結構な強敵なので、バットマンの戦いは苦しいものになり、思いを寄せるレイチェル・ドーズ(マギー・ギレンホール)にもジョーカーの手が伸びる…

今回、ノーラン監督はアクションシーンをIMAXとして撮影を行っている。映画中盤地下道でのジョーカーとバットマンのカーチェイスが凄まじい。あのタンブラーが木っ端みじんに、本当にここまでやる必要があるのだろうかと思うぐらい凄いの一言。新しく登場するバッドポッドを操るバットマン、ノーラン監督の観客へのサービス精神は頭が下がります。こういう見せ場はハリウッドの独壇場ですね。うーん、美しいです。

反対に、このアクション以降、駆け抜けるようにストーリーが進行するので少し分かり難い嫌いがありますが。でも、とても面白い。

前作以上に興行成績もとても良かったようで、彼は「インセプション」「インターステラー」という多分にこちらの作品群が製作したかったから、私は「バットマン」シリーズを引き受けたのだろうと思いますが。

最後に、ジョーカーを倒して悪評を被るバットマンで終わるラスト、こんな芸当ができるのはノーラン監督だけでしょう。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。          八点鐘

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