レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「エスター」(2009)です。
映画は、三人目の子供を流産したケイト(ヴェラ・ファーミガ)は夫ジョンと共に施設に生きエスターという9歳のロシア人女児を養子として引き取ることにした。施設ではとても良い子に思えたが、このエスターという子供は何やら一癖ありそうな性格の持ち主で、実子ダニエルその妹マックスと問題を起こしそうであることを彼女は理解する。
やがて、施設のシスター・アビゲイルが心配してケイト宅に伺い、実は彼女は問題児で以前の生活をロシアに確認していると言って帰る時、エスターはマックスを連れて自動車事故を起こさせて、シスター・アビゲイルをハンマーで滅多打ちにして殺害してしまう。マックスは驚くが何も出来ず、エスターの言うなりになるのだった…
養子を迎えたことでその一家に次々と起こる事件が起きるヴェラ・ファーミガ主演のサスペンススリラーです。監督が良いんですね、あのリーアム・ニーソンとコンビを組んで「アンノウン」「フライトゲーム」「ラン・オールナイト」等を監督したジャウム・コレット=セラなので、良く出来たスリラー映画になっています。
面白い処に目を付けた映画で、サスペンスの盛り上げ方がとても巧い。もう少しケイトの頭の回転が鋭ければ、エスターがピアノでチャイコフスキーの曲を弾いた時に手を打てたと思いますが。
特に、子供を学校に送って行く時のシーンで、ダニエルのカバンから教科書が落ち、そのタイミングを見てエスターが、車のシフトをNにしてサイドブレーキを外して、駐車している場所が坂なので、マックスを残した車が猛スピードで転がり落ちる処等、セラ監督は中々の腕前を見せてくれます。エスター演じたのはイザベル・ファーマン良いですね、性根の腐ったワル振りをとても巧く演じています。
但し、夫婦間のトラブル、ケイトのアルコール依存症と夫ジョンの浮気が描かれていますが余りサスペンスに効いていません。もっと丁寧に描くか省略した方がよろしいかとと思います。
最近、この作品の前日談の映画を製作中とか、そんな話を聞いたので上げてみました。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘
追記 養子を貰う場合、三歳児以下、男子よりも女子、養子両親の家庭環境等確認とかいう話を聞いたことがあります。注意しないと不味いですね。
www.youtube.com こちらが前日談の予告編