レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ストレンジャーズ6-我々は異邦人だった-」ジョン・ヒューストン監督の未公開作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ストレンジャーズ6-我々は異邦人だった-」(1949)です。

映画は、1930年代のキューバ。政府は強権を持って治安を維持していた。反政府ビラを配布していたチーナ(ジェニファー・ジョンーズ)の弟は、秘密警察にチーナの目の前で殺害される。怒りに燃えたチーナは反政府グループに入り、政府高官を暗殺しその葬儀を行う時にその墓の下に多量の爆薬を仕掛けて、政府高官達を葬り去ろとする計画に参加する。約90メートルほどのトンネルを掘る等準備は着々と進むのだが…

巨匠ジョン・ヒューストン監督の日本未公開作品、ちょうど「キー・ラーゴ」と「アスファルトジャングル」の間に製作された作品で、ジャンルとしてはポリティカル・サスペンススリラーでしょう。反政府グループによるキューバ大統領暗殺未遂事件を描いています。

かなり前から、この作品があることは知っていました。何とか見たいものだと色々と探していたら、何と2005年頃「ストレンジャーズ6」と言う題名でDVDが販売されていました。やめて欲しいです、こんな邦題。これでは分かりません。

この手の映画を見る人は、ヒューストンファン位しかいないので原題に即した題名をお願いしたいものです。とは言っても、もう見ることが出来ない映画だと思っていましたが、今回DVDを購入鑑賞することが出来ましたので、ご紹介いたします。多分に個人的な意見ですが、大満足です。

ドキュメンタリータッチの映画で、画質はとても良くなかなか良く出来ています。延々と死臭漂う墓場のトンネル堀りの描写が続き、最後は大銃撃戦に。何せ「慕情」のジェニファー・ジョーンズ自らトンプソンマシンガンを乱射します。なかなか迫力があります。「俺達に明日はない」でフェイ・ダナウェイがマシンガンを乱射しますが、彼女がハリウッドで初めてマシンガンを乱射した女優と思っていましたが、違うのですね。ジェニファー・ジョーンズが初めてだったのですね。うーん、美しいです。

但し、作品が古いので演出そのものが古臭くて、ジョン・ヒューストン大好きと言う人なら満足されると思いますが、そうじゃない人にはお勧めできません。

例えば、彼の「マルタの鷹」「黄金」「アフリカの女王」「勇者の赤いバッチ」「クレムリンレター」「マッキントッシュの男」等の映画が大好きなファンは鑑賞して大満足でしょう。私もその一人ですが。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。        八点鐘

 

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