レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ニキータ」コードネーム:ジョセフィーヌという女暗殺者が活躍するノワールスリラー…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ニキータ」(1990)です。

 

深夜、ジャンキー仲間と盗みに入ったニキータ(アンヌ・パルロー)は、警官隊と銃撃戦になり彼女は警官を殺してしまう。当局に拘束され裁判にかけられ終身刑が言い渡される。ボブ(チェッキー・カリョ)と名乗る男が現れて、彼女を暗殺チームにリクルートする。訓練は大変だったが、パリの高級レストランで要人暗殺ミッションを卒業試験としてこなして、再び自由となるニキータ。

恋人マルコとも親密になるのだが、連絡が入るとミッションをこなさなければならない。ホテルの部屋に盗聴器を運んだり、ベニスではある女性を暗殺した。次の任務は、掃除人ヴィクトル(ジャン・レノ)と共にソ連大使館へ侵入するのだが…

監督は「グラン・ブルー」で名を上げたリュック・ベッソン、私は「グラン…」よりノワール味付けのこの作品の方が好きです。

何が良いと言えば、ちらりと登場する大女優ジャンヌ・モローが素晴らしい。本当に美しいと思います。鏡の前でニキータに向かって、

「世の中で際限のないことが二つあるわ。女の美しさとそれを利用すること」

いいセリフですね、「死刑台のエレベータ」「黒衣の花嫁」の頃の彼女が思い出されて…何か涙ぐんでしまいます。卒業試験となる高級レストランでの要人暗殺が一番の見せ場ですが、それ以上でベニスでのミッションと掃除人ヴィクトルとのとぼけたミッションも捨てがたく、そしてラストの終わり方も渋くて、フランス映画と言うかノワールスリラーのようでとても好きです。音楽担当のエリック・セラもいいスコアを書いています。

以後、ベッソン映画は大仕掛けになっていきますが、私にとっては何か今一つで「レオン」「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」も面白いのですが、お話がね…

近作「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」「ANNA/アナ」も良いのですが、何も心に残らなくて。タランティーノに負けないように頑張ってほしいと思います。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。         八点鐘

 

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