レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パワーレンジャー」(2017)です。
映画は、6500万年前の地球から始まる。パワーレンジャー達は邪悪なリタ・レパルサと対決して封じ込めるが、5色のパワーコインを隠して息絶えるのだった。
現代、高校の土曜補習コースに通う落ちこぼれスコット達4名は、町外れの金鉱で5色のパワーコインを見つける。そのおかげで超人のような力が身に付いたことを知り、且その金鉱近くの渓谷で、水の中に宇宙船らしきものを発見する。そこで彼らはゾードンと呼ばれる知性と対面し"君達はパワーレンジャーで復活するリタを倒さなければいけない"と告げられる。調度その頃、スコットの父が乗る漁船がリタのミイラを引き上げるのだった…
この映画はスーパーヒーロー映画で、東映製作「スーパー戦隊シリーズ」のリブート作品です。なんだ、お子様ランチ映画かと思わないで下さい。そりゃ、小学生、中学生相手の映画ですが、1億2千万ドルかけた大作です。この手の映画としては、落ちこぼれ5人組の人物描写も丁寧だし、SFXも又巨大ロボットかと思われると思いますが、良く出来ていると思います。私は何よりも金になりそうならどんな物でも貧欲に映像化するハリウッドの逞しい根性を見習ってほしいと思います。そして、こういう良質な映画も間違いなく必要だと思います。人としての道徳的な規範も学校の先生が口酸っぱくして説明してもなかなか理解されませんが、こういう風にオブラートに包みこんで説明すれば判り易いと思います。
今の日本映画界に足りないのは、この貧欲さだと思います。加えて、人間が成長するにあたっての一番の道徳的な規範、誠実さ、思いやり、正義感をこの作品の様にさりげなく織り込むことが出来たらと思いますが。
そういう意味では、この作品は良い映画だと思います。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘
