レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「デス・プルーフinグラインドハウス」耐死仕様に乗るシリアルキラーと不死身のビィッチ達の死闘を描く映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「デス・プルーフin グラインドハウス」(2007)です。

映画は、耐死(デス・プルーフ)仕様のシボレー・ノヴァに乗るシリアルキラー、マイク(カート・ラッセル)は、酒場で女達を品定めして、同乗させたり、女達の車に衝突して皆殺して快楽を覚える変態だった。テキサス州オースティンで女達を始末すると次は、テネシー州レバノンでスタントマンの女達を見つけ、その車ダッチ・チャレンジャーを追跡するのだが…

タランティーノ監督の一番いい処が出たB級カーアクション映画だと思います。ビィッチ達の卑猥な男の下衆話、ニューシネマのカーアクション映画のくだり、思わず笑いが混み上がります。おまけに場末の映画館で見ている雰囲気を出そうと画面には雨(フィルム傷)、変色、音飛び、駒飛びまで再現して頂き、60年代に三番館でB級映画を見てきた御仁には堪らない作品だと思います。注釈として、沢山見ていないとダメですが。

前述した理由で、コテコテの映画になっています。カーチェイスシーンも、カークラッシュシーンも良く出来ており、少しネタバレになりますが、ラスト、ビィッチ達の弄り叩きシーン、モンタージュがとても良いです。うーん、美しいです。勿論、監督独特の詰らない話を滔々とするシーンもたっぷりとあり楽しめます。

良い子の皆さんは、この映画を見て車を飛ばしてはダメです。日本警察はそんなに甘くはありません。逮捕されたらこってりと搾られるどころか、交通刑務所へ直行となります。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。           八点鐘

 

追記 この作品にメアリー・エリザベス・ウィンステッド(「ジェミニマン」「遊星からの物体X ファーストコンタクト」)が登場していたのに驚きました。もう少し見せ場があればよかったのに。残念。

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