レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ガルシアの首」ペキンパー味が残る最後の映画、ウォーレン・オーツの怒りの銃弾が…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ガルシアの首」(1974)です。

映画は、メキシコの大富豪エル・イエフェは自分の娘を孕ませて逃げたガルシアを殺して首を持って来い、賞金は100万ドルだと配下の者たちに命令した。男達はガルシアを探し出すために色々な処を探し始めた。バーのしがないピアノ弾きベニー(ウォーレン・オーツ)は同棲している恋人エリータ(イセラ・ヴェガ)に尋ねると、ガルシアは昔の恋人、少し前交通事故で死亡したと答える。これはチャンスと思い、ベニーは嫌がるエリータと共に彼の故郷へ向かい、墓から首を盗もうとするが何者かにシャベルでぶん殴られる。気が付くとエリータは死んでおり、首は盗まれている。別の男達に首を盗まれたと知るや否やベニーは奴らを必死に追い駆けるのだった…

今回、ブログにアップするためにDVD版を再見しました。結構ドロドロの灰汁の強い作品ですが、良いんですね。あの独特のスローモーション撮影が、ペキンパーモンタージュというのか、美しいです。

ウォーレン・オーツも素晴らしいし、恋人エリータを演じるイセラ・ヴェガがとても良くて。又、ロバート・ウェッバーとギク・ヤングの殺し屋コンビもいいアクセントになっており、後半の見せ場、ガルシア家族とベニーそしてロバート・ウェッバー達の三つ巴の銃撃戦が素晴らしくて…

ラストも日産510に乗って大富豪エル・イエフの大邸宅を訪れるベニー、コルト・コマンダーを連射して怒りの銃撃戦が見所になります。うーん、美しいです。当時はニューシネマ全盛なのでこういうラストになっていますが、本当はもう少し明るいラストだったらもっと好いと思います。                 八点鐘

 

追記 DVDに付いているライナーノートを読むと、米国では評判が良くなかったとのことですが、日本では概ね好評で、今回再見しても結構志の高い作品だと私は思います。少し前亡くなった、あの映画評論家佐藤忠男氏がその年のキネ旬外国映画ベストワンにしたほどですから。本当ですよ。

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