レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「マイレージ、マイライフ」リストラ執行人の愛と人生、と言う映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マイレージ、マイライフ」(2009)です。調度リーマンショック頃、製作された作品ですね。

映画は、人事コンサルタント会社に勤めるビンガム(ジョージ・クルーニー)は、リストラ執行人で経営者の代りに不要になった雇用者を優しく解雇する仕事を担当して全米を出張で飛び回っている。まもなく1000万マイル達成することに喜びを感じている。時には主張先で同業のアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と楽しくナイトライフを過ごす日々だ。社には新入社員ナタリー(アナ・ケンドリック)が入社し、ネットを使用して遠隔レイオフを提案する。ビンガムはデリケートな問題をネットで行うのはマズいと主張し、彼女を連れて現場を見せることになるのだが…

今年2023年はあまり景気が良くないだろうと噂されています。その当て付けではありませんが、今回この作品を選んでみました。とても良く出来た脚本で、映画はとても良く出来ています。キャスティングもいいし、何というか設定が面白い。監督はあの「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマン監督の息子ジェイソン・ライトマン、最近も「タリーと私の秘密の時間」「フロントランナー」等作品を製作しています。

経営者に代わって不要な従業員の雇用打ち切りを言い渡す、米国では腰抜け経営者の為にこんなことをするサービスがあるんですね。あの「アメリカン・ビューティ」でもちらりと登場していたような気もしますが。リストラ執行人が吐き出すセリフが良いですね。良く考えられており、何か流行するのではないかと思うぐらいです。

登場人物ビンガム、ナタリー、アレックスの人物描写も良く出来ています。よくある頭で捏ねる繰り回して作られた感じでなく自然体で、これが良いですね。

対して、雇用打ち切りされる側の反応が門切り型のような気がしないでもありませんが、米国ではこうなのでしょう。社会に出れば、こういうことはよくあり、民間企業で働いているのであれば、避けられないと思います。そういう時に呼ばれても慌てない様に、日々アンテナを張って色々と準備することが肝要かと思いますがね。

又、ラストの推薦状の文面も良いですね。勉強になります。色々な意味で、勉強になる映画と言って良いでしょう。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。         八点鐘

 

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