レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「母の聖戦」メキシコ、誘拐された娘を探す為に戦う母親を描く作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「母の聖戦」(2021)です。

メキシコを舞台にした誘拐物です。サスペンススリラー物なので鑑賞しましたが、誘拐されるのが政府要人とかカルテルの大物ではなく、シングルマザーの娘が誘拐される話で、その視点が面白いと思います。

それとは別に物語が進むにつれて色々な事柄が浮かび上がってきます。それらを見ていると、大変失礼な話ですが、このメキシコと言う国、国家の体を成していない。最低限の治安維持が出来ていないというか、警察がもう崩壊していると言って良い感じで。これでは、普通の人は生活できなく、国を離れるしかない様に思われます。

このような状態は、例えばハリウッド製社会派映画「ボーダーライン」でも描かれていますが、この様に生活者からの視点で描かれると鑑賞自体がとても辛く感じられます。

物語が進むにつれて、地元有力者が誘拐に一枚噛んでいたり普通の若者が誘拐の実行者になっていることが判ってくると、母親も生温い事をやっていることが出来なく、警察も容疑者に対して物凄い暴力の応酬で犯人を吐かそうとする。負のスパイラルに皆が落ちていく様が痛々しくて…

映画は真摯に良く出来ていますが、楽しむことが出来るような作品ではありません。どうしたら良いのか解決策は、部外者の日本人があれこれとやかく言えるようなものではなく、あの手この手を使って普通の国家に戻すには、青少年の教育から初めて30年程かかるのではないかと思います。

隣国アメリカも大変ですね。この手の国がお隣では…        八点鐘

 

追記 仕事で一週間程メキシコに行ったことがあります。何も楽しい思い出もなく、何やら不気味な国と言う印象しかありませんでした。仕事が終わってもホテルから一歩も外出しなかったけど。同じようにパキスタン、ラホールに仕事で行った時も同じような感じで…

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以下はこのブログで扱ったメキシコがらみの作品

 

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