レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「インファナル・アフェア」良く出来た香港ノワールスリラーですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「インファナル・アフェア」(2002)です。

1991年、香港。優秀な青年ラウ(アンディ・ラウ)は、香港マフィアから香港警察へ送り込まれる。優秀な彼は徐々に頭角を現し始める。香港警察も組織犯罪を撲滅するには、その組織にむ内通者を送り込み、一網打尽にしない撲滅しないと解決しないのではと考えて警察学校にいるヤン(トニー・レオン)を退学させ、組織に送り込む。

ある麻薬取引事件でラウ刑事は、内通者から警察が情報を得ていることを知り驚き、ボスであるサムに報告をする。サムはラウに内通者について調べるように命令するのだが…

香港ノワールとしては異色の出来、面白いスリラー映画になっています。私は先に「ディパーテッド」を見てから、鑑賞したのですが。特に、この作品警察組織、暴力組織互いに潜入者が潜り込んでいるという設定が効いています。

全体に、バジェット、キャスト、演出力、アクション等から見れば、スコセッシの方が面白いのですが、この両組織に内通者が潜り込んでいるという設定は、とても巧いと思います。

但し「ディパーテッド」の場合、上映時間がこの「インファ…」と比較して、50分程長く、それがボストンで発生している犯罪描写を丁寧に説明しており、それがあるが故「ディパーテッド」も捨てがたいと思いますし、ラスト、マーク・ウォールバーグの怒りの銃撃のシーンが好きなので。

この作品で言うと、女性の絡み方が若干希薄ですね。ラウ刑事の婚約者が作家になっていますが、ただそれだけで…

この辺りをもう少しこってりと描くと更に見応えがあると思いますが。でも、このように良く出来たサスペンス映画が毎月1本程度鑑賞できると、私、物凄く幸福なんですけどね。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。              八点鐘

 

追記 最近ネットを使用した強盗団が世間を騒がしています。一部でおとり捜査、潜入捜査をしたらという意見が登場していますが、日本ではどうなんでしょうか…又、日産GT-R、プレジデントが登場するのに驚きました。香港では高級車扱いなんですね。

 

wedplain15.hatenablog.com

www.youtube.com

www.youtube.com