レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「楽園の瑕 終極版」ウォン・カーウァイ監督の武侠映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「楽園の瑕 終極版」(2008)です。

ウォン・カーウェイ監督初の武侠映画です。欧陽鋒の有名な武侠小説『射鵰英雄伝』『神鵰剣俠』を映画化したものです。

12世紀中国、西域の砂漠での物語。欧陽鋒(オウヨウホウ:レスリー・チャン)は、隠れ人の様に砂漠に住み、金を貰えば殺し屋を斡旋するという裏稼業で生活していた。春に友人黄薬師が訪ねて来て、ある女から酒を貰った。それを飲むと色々な思い出を忘れることが出来ると。そして黄薬師は酒を飲みながら、昔の女のことを思い出し忘れようとしていた…

こんな感じで取り留めもないエピソードが綴られていきます。鋒の家に現れた貧しい身なりの少女からの殺しの依頼とか、又流浪の剣士からの殺しの仕事依頼、鋒が桃花島を訪れる件、洪七の件等が描かれます。

前半はロマンス風で後半はアクション風で、ラストはノスタルジックな雰囲気で、なかなか良い雰囲気で終わります。こういうムードはカーウェイ監督独特な味わいで、私は大好きです。

BDを購入して暫く片隅に置いており、今回初めて見てみました。90分ぐらいの作品ですが、最初の15分ぐらいがブリジット・リンが二役を演じて混乱気味ですが、これを過ぎるとグーンと良くなって殺陣シーンも迫力があり、砂漠を舞台にした風景も美しく、とても雰囲気のいい、好い映画でした。うーん、美しいです。

全く同じとは言い難いのですが、同じような武芸歴史映画「グランド・マスター」より遥かに素晴らしいと思いました。又、音楽のヨーヨー・マのチェロ演奏も良く画面に合っていたと思います。もっと早く鑑賞していれば思った次第です。興味のある方は是非ご覧ください。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。          八点鐘

 

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