レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ブリット」(1968)です。名作です、もはやクラシックと言って良いでしょう。この作品が登場後ポリスアクション映画が変わったと言って良いでしょう。
映画は、チャルマース上院議員の依頼でマフィアの内部告発者ロスの身辺警護をすることになったブリット刑事(スティーブ・マックウイーン)だか、深夜訪問して来た男二人組にロスは重傷を負ってしまう。何か裏があると告発者ロスの身辺を調査する。が、殺し屋の手がブリット刑事へ伸びてくるのだった…
久々に再見しました。本当に良く出来たスター映画でもありますが、それ以上に良く出来たポリスアクション映画であることを再認識しました。今見ても、カーチェイスシーンは迫力があり、何よりもDOHCではなくOHVのエンジン音が感涙ものですが、それ以上にその細かなディテールが良いですね。
例えば、マックウイーンとジャクリーヌ・ビセットがディナーを取るレストランのジャズライブシーン、ロスが運び込まれた病院地下での殺し屋とのサスペンスたっぷりの追跡シーン、ビセットのレモンイエローのポルシェ356カブリオレ、マックウイーンが着るダークブルーのタートルネックスウェータとエルボーパッチが付いたダークブラウンジャケット、ラストのサンフランシスコ空港での犯人との追跡・対決シーンも迫力があります。本当に良く出来ています。
タクシー運転手役で登場するロバート・デュヴァル、上院議員役のロバート・ヴォーンも良いですね。ラロ・シフリンの音楽も素晴らしいし…ピーター・イェーツ監督はこの作品で本当に素晴らしい力量を披露しています。
気になるところと言えば、すこしお話がややこしくて解り辛い処。このお話、ロスの海外逃亡の為の一人芝居と見るべきでしょうね。こんな奴逮捕しても口を割らないだろうし、だからブリツト刑事コルト ダイヤモンドバックの怒りの銃弾が相応しいのでしょう。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘
追記 スピルバーグ監督がリブートするとか、なかなか大変だと思います。SFスタイルで製作する等少し方向性を変えた方が良いのではとか思いますが…
このブログで紹介したイェーツ監督作品ですが…