レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アントニー・ジマー」(2005)です。
アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが共演した「ツーリスト」は、この映画をリメイクしたものですが、日本では未公開DVDが発売されたのみでした。
映画は、国際的なマネーロンダリング犯アントニー・ジマーを逮捕するためにフランス警察と税関が仕掛けた罠は、元税関職員キアラ(ソフィー・マルソー)を愛人として送り込む。アントニーは整形で顔を変えており誰も知らないが、キアラに連絡あり指示された通りTGVに搭乗する。途中フランソワと言う男がキアラに近付いてきた。アントニーはロシアからも狙われており、それを感じてか二人は微妙な状況を感じながら、目的地カンヌへ向かうのだった…
この手の映画は大好物なので私は十二分に楽しみましたが、小品なので日本で劇場公開となると難しいですね。アクションのテンコ盛りでもないし、マルソーの出番もそんなに多くないし、イヴァン・アタル演じるフランソワが主人公で、加えてプロットも辻褄が合わない感じで少し苦しいですが、全体としてみればまあ良いでしょう。
冒頭、裏金をおもての金に換えるテクニックも面白いですし、ラストもなかなか良いと思います。個人的には、あの出来の悪い「ツーリスト」よりこちらの方が好ましいと思いますが。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘