レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「レディ・バニッシュ/暗号を歌う女」(1979)です。
映画は、1939年8月のドイツ南部バイエルン。米国女性アマンダ(シビル・シェパード)はバーゼル行きの列車に乗り込む。同じコンパートメントで英国女性フロイと親しくなるが、うたた寝後目を覚ますと、彼女が消えていた。同じコンパートメントにいたドイツ人達に聞くとそんな人はいないと繰り返すだけ。前日、かなりお酒を飲んでいたので自分の思い違いなのかと思い食堂車で行くと、そこにいた米国男性ロバート(エリオット・グルード)に説明すると彼はいっしょに調べてみようと言ってくれるのだが…
あのヒチコック監督の名作「バルカン超特急」を丁寧にリブートした作品になっています。特に撮影監督がダグラス・スローカムなのでキャメラがとても好くて、本当に美しい作品になっています。
ヒチコック監督が大好きという方であれば「バルカン超特急」を鑑賞するのは問題ないでしょうが、そうでない方黒白の古い作品を鑑賞するのはやはり大変でしょう。そういう方にはこの「レディ・バニッシュ/暗号を歌う女」はとても見易く、映画ファンでなくともヒチコック監督の素晴らしさを理解されてくれると思います。
そういう意味でこの作品は素晴らしいと思います。且つリブートに成功した作品だと思います。まっ、もう少しキャスティングで冒険してくれればもう満点ですが。但し、車掌を演じたヴラデク・シェイバル(「007/ロシアより愛をこめて」のあの方)だけは決まっていますが。
少し前紹介した「絶壁の彼方に」もこんな感じでリブートして頂けると私としては大変嬉しいのですが。
そうそうこの映画ではあるメロディーが暗号になっていますが、それがマクガフィンで、つまり謎なんですね。監督はアンソニー・ペイジ、良い仕事をしています。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘