レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」(2010)です。
多国籍企業で働くイザベル(リュディヴィーヌ・サニエ)の不満は、やり手の上司クリスティーヌ(クリスティン・スコット・トーマス)のやり方だった。イザベルのアイデアを盗み自分の手柄にしてニューヨーク本社に栄転して、出世階段を駆け上り、部下の前で大恥をかかせる彼女。許せないとイザベルは思い、殺人計画を練り実行するのだが…
フランスのノワールスリラー映画です。監督がアラン・コルノー、なかなか面白いサスペンス映画になっています。ブライアン・デ・パルマ監督は華麗なるテクニックを駆使してリブート作品「パッション」を監督しています。
でもアラン・コルノー監督の遺作なんですね。残念だな、もっともっとノワール・スリラーを監督して欲しかったと思います。「真夜中の刑事PYTHON357」「セリノワール」「メナース」「武器の選択」(未公開)「たれ込み屋」「マルセイユの決着」等があり、どれも素敵な作品ばかりで又嬉しいことに6月に「メナース」のBDが販売されるとか、「武器の選択」とか「たれ込み屋」も出して欲しいですね。
全体に地味な作品ですが、デ・パルマ版に比べて殺人計画後の下りが丁寧に描写されて
凄く良いんですね。見ていてニコニコと表情が緩んできます。うーん、美しいです。
本音を言うと、地味だけど丁寧に作られたこの手のサスペンス映画が毎月1本ぐらい鑑賞できると、私、毎日幸せ一杯な気持ちになるんですがね。
そういう意味で、コルノー監督が亡くなったのは残念です。あと数本この手の映画を監督して欲しかったと思います。サスペンス映画が好きな人、是非ご鑑賞ください。楽しめると思います。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘
追記 クリスティーヌが乗る黒のポルシェ・パナメーラ、こいつも美しいです。
www.youtube.com メナース 予告編
www.youtube.com 武器の選択 予告編