レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「パララックス・ビュー」アラン・J・パクラ監督の要人暗殺を描いた問題作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パララックス・ビュー」(1974)です。

 

シアトル、スペースニードルでキャロル上院議員が暗殺された。暗殺者は警備員に追われて、スペースニードルから墜落してしまう。それを見ていた女性レポーターは絶句してしまう。三年後、その女性レポーターがジャーナリスト、ジョー(ウォーレン・ベイティ)の前に現れて、キャロル議員が暗殺された時の目撃者が謎の死を遂げていると彼に告げて、助けて欲しいと懇願される。が、彼は冷たくあしらってしまう。

やがて、彼女が自殺したと聞き、ジョーは調査を開始する。同じように事故死した判事を調査すると、地元保安官がジョーを事故死に見せかけようと襲って来るのだった。巧みにかわしたジョーは、彼が"パララックス会社"の適正テスト用紙を持っていた事を掴む。彼は身分を偽ってパララックス会社に乗り込むのだが…

少し前、トランプ大統領候補暗殺未遂事件が起こりました。幸いにも右耳負傷だけで済んだのは不幸中の幸いだと思います。この作品はあまり知られていませんが、とても興味深い処に焦点を当てて居る映画ということで取り上げてみました。

ハリウッドでは、この手の要人暗殺関係の映画が時々製作されます。一番有名なのはフランケンハイマー監督「影なき狙撃者」でしょう。

この映画も同じようなテーマを持ち、違うのは「影なき…」が共産国の陰謀なのに対して、この映画では米国内の営利会社が社会不適合者を集めて教育し、依頼者からの目標を排除するという映画で、そういう意味ではこちらの方がより戦慄的な内容になっていると思います。

但し、パクラ監督はサスペンス重視する作風でなく、ムード重視の作風なのでそんなに怖くないのが難点でしょう。そう意味では、もう一つ押しが強いともっと興味深い映画になったと思います。

でも、ラスト、ハモンド上院議員政治集会リハーサルでジョーが狙撃犯として嵌められる辺りの描写はとても優れていると思います。とても薄気味悪い映画ですが、そのムードは怖い位良く出ていると思います。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。           八点鐘

 

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