レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「地球に落ちて来た男」異色の映像監督ニコラス・ローグのSFスタイルのラブロマンス…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「地球に落ちて来た男」(1976)です。

ニュートン(デヴィッド・ボウィ)が米国のある田舎町に現れた。古物商に入り、自分の指輪を売って当座の金を作り、街に出て名うての弁理士に特許申請を依頼する。その特許はデュポン、RCA等一流会社に売れ、ニュートンは「ワールドエンタープライズ」という会社を立ち上げ3億ドル以上の巨万の富を手に入れる。女癖の悪い大学教授ネイサンは大学に見切りをつけ、ワールドエンタープライズに入社する。段々とニュートンと親密になっていき、彼の秘密を目の当たりにするのだが…

全然SFらしくないカルトなSF映画です。ある意味、変なビジネス映画の様で。その昔、映画館で見た時は何これ?と言うより睡魔が襲い大変難儀をした作品です。

でも、このニコラス・ローグ監督、撮影監督出身であの名作「アラビアのロレンス」の撮影も一部手掛けているので、忘れられない様なショットが有るんですね。

だから「赤い影」とか「ジェラシー」等何度も何度も見てしまいます。いや、全てが名作とは言いませんが、この作品も所々にそんなカットがあり、もう堪えられません。

この作品も、ニュートンが故郷の惑星に残してきた家族のシーンとか、何もない砂漠のシーンが素晴らしい。本当に素晴らしい。うーん、美しいです。

ですから、普通の映画ファンにはお薦めできない映画ですが、例えば、「ジェラシー」「赤い影」で何がしかピーンと来る物があれば、是非鑑賞して見て下さい。

嵌ればもう忘れられない映像監督になるでしょう。まずは、この作品から。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

追記 今回鑑賞したDVDは20年ほど前に購入した物で、画質はいま一つでした。でも素晴らしかった。最近、4Kリマスター版が登場している様なので購入してみたい…

 

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