レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日は、最近再見した「デューン/砂の惑星 PART2」について感じたことを少しお話したいと思います。
劇場で鑑賞した時はあまり気付かなかったのですが、今回再見して"救世主伝説"を丁寧に描写していたのに驚きました。デビット・リンチ版はあっさりと描いていたと記憶しています。あまりの丁寧さに暴力を用いての政権転覆には、この手の"救世主待望"スタイルが一番、一般大衆の受けが良いがいいと思った次第です。
又、嫌な話ですが、この方法が一番大量動員に向いている感じがします。現代の様な武器体系の場合教育も必要でしょうが、例えば対戦車兵器等、最近は簡単に扱えるタイプの物もあるので、意外にこの方法も有効の様な感じがします。
問題は、民衆に如何に救世主伝説を浸透させるかということですね。映画では、もう既に浸透しきっている感じでしたが。ここまで浸透させるにかなり時間がかかったと思われますが。
現代社会において、一部の国を除いて政権交代は民主的に行われ映画の様な内戦は生起しませんが、この国でも何れ何がしか燻り始めるかもしれませんね。
更に、映画では帝国の歴史を語る女性だけの秘密結社ベネ・ケセリットの教母ガイウス・ヘレナ・モヒアムをあのシャーロット・ランプリングが演じており、各公家の勢力を考慮してバランスを考えると言うようなシーンもあり、中々興味深い。そのシーンは短いですが、そういう意味でなかなか奥の深い映画です。そんなことを考えて鑑賞しました。
第三部も登場しそうなので、楽しみに待っています。
若い時は美しかったランプリング、年を重ねると凄みが出て、うーん、美しいです
この映画も政権奪還映画だった 出来はいま一つでしたが…
その昔、ピーター・ライトというMI5に勤めていた人が書いた「スパイキャッチャー」という本を読んだことがあります。それにはベトナム戦争の対べトコン戦は緒戦が大事だ。この手の組織は必ず過激派と穏健派が混在するので、敵の通信を傍受して過激派潰しに力を入れることが大事とか。
何と英国人はこういうことを考えるのが得意な人達ですね…
ダラダラと思いつくまま書いてみました。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘