レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「チャイナタウン」ハードボイルド味より心理ドラマ味が強い様に感じますが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画はあの「チャイナタウン」(1974)です。

1937年ロサンゼルス、私立探偵ギテス(ジャック・ニコルソン)は、モーレイ夫人を名乗る女性の依頼を受けてその夫である水道局部長ホリス・モーレイの身辺調査を行った。すると、若い女性と付き合っていることが判り、スキャンダルとして新聞に掲載されてしまった。ギテスはモーレイの妻エブリン(フェイ・ダナウェイ)と会い、依頼のあったモーレイ夫人とは別人である事を確信して、ホリス部長の捜索をするのだが、彼は死体となって発見される。ギテスは裏には水利権絡みの汚職だと推測するのだが…

あの「ローズマリーの赤ちゃん」で名を上げたポランスキー監督作品です。シャロン・テート事件で再起不能かと思われましたが、そんなことは無く「マクベス」とか映画としてはいま一つでしたが「ポランスキーの欲望の館」と活躍はしていました。

そして、この「チャイナタウン」はとても良く出来たサスペンスミステリー映画になっています。但し、私立探偵が登場するのでハードボイルド味の強い作品かなと思いきや、どちらかと言えばサスペンス味、心理ドラマ味の強い作品になっています。

あのハードボイルド映画の巨匠ジョン・ヒューストン監督が悪役ノア・クロスとして共演しているので。その昔、劇場で鑑賞した時「マルタの鷹」「三つ数えろ」の様な作品かなと思いきや、意外や意外にラストはメロドラマの感じで…ちょっとネと思いました。でも、サスペンス映画としては大変良く出来ていると思います。ロバート・タウンの脚本が素晴らしいと思います。

但し、一言だけ付け加えるとラストは"チャイナタウン"ではなく、モーレイ邸で対決すべきでしょう。だから、普通であれば、ギテスはここにノア・クロス、エスコバー警部達を呼び付けてエブリン達を脱出させるべく時間稼ぎをするのが定石ですが。

でも、あのようなラストにするために"チャイナタウン"を選んだのでしょう。その試みは成功していると思いますが。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。           八点鐘

 

                     ポランスキー監督自ら登場

      エブリンの車 パッカード・コンパーチブル・ビクトリア

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    映画の中ではほんの少ししか出て来ませんが、良いムードなので

 

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                ヒューストン監督の日本未公開作品 好い映画です

 

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     最近の私立探偵映画、若干激辛タイプのハードボイルド