レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ツェッペリン」(1971)です。
1915年ロンドン、独軍は新兵器ツェッペリン飛行船を利用して夜間爆撃を敢行して来た。英参謀本部はこのツェッペリンに手を焼いていた。更にフリードリッヒスハーフェンで新型エンジンを搭載した新型飛行船LZ36が完成まじかとの情報も入ってきた。そんな時、英陸軍リヒター中尉(マイケル・ヨーク)に女スパイ、ステファニーからドイツ軍に亡命したらと誘いがあり、彼は偽装亡命をする。フリードリッヒスハーフェンで彼が知ったのは、この新型ツェッペリンLZ36で英国スコットランドにあるヴァルコーベン城公文書館を夜間急襲し、マグナカルタその他歴史的公文書を強奪するという計画だった…
ツェッペリン飛行船を使用して独軍特殊部隊による英公文書館を急襲という戦争アクション映画です。監督があの「八点鐘が鳴るとき」のエチエンヌ・ペリエなので、まずまず纏まっていますが、如何せんバジェットが小さいので特にラストの空中戦シーンがかなりチープで盛り上がりに欠けるのが難点です。
でも、テストフライトと言ってコースを逸脱して、ノルウェイの小さなフィヨルドで燃料補給、武装戦闘員を搭乗させて再度スコットランドを目指す辺りは、とてもサスペンスフルでなかなか嬉しくなります。うーん、美しいです。
「八点鐘…」の時は、所詮敵方はシージャック武装犯たちなので、然程バジェットは大掛かりになりませんが、こちらは国家間戦争なのでやはりラストのLZ36ツェッペリン飛行船とソッピースキャメル複葉戦闘機擬きとの空中戦がいまいち盛り上がらず、そこが残念のB級戦争アクション映画です。
共演はエルケ・ソマー、アレクサンドラ・スチュワルトそして独軍人と言えば、この人アントン・ディフリング。今回は身を挺してツェッペリン飛行船を守るドイツ軍人を演じています。うーん、美しいです。
このブログ作成にDVD輸入盤を鑑賞しています。 八点鐘
作品がレア過ぎて良い予告編、サウンドトラックも少なく、これでご勘弁を
こういう作品もありますが…