レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「珈琲時光」淡々という形容詞がぴったりという映画てすが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「珈琲時光」(2004)です。

 

 

台湾から帰国したフリーライターの陽子(一青窈)は、神保町で録り鉄オタクの竹内(浅野忠信)が営んでいる古本屋に立ち寄る。それは台湾の音楽家江文也のことについて調べて貰う為だった。お盆の帰省で両親のいる高崎へ。駅には父(小林稔侍)が待っていた。実家では大好きな肉じゃがを食べて、継母に(実母は陽子が4歳の頃家出している)ので、妊娠していることを告げた。子供の親は台湾で傘工場を経営している青年だった。が、彼女は彼と結婚するつもりはなかった…

映画は小津安二郎生誕100年記念作品。だから、ローポジションでカメラをドンと置いて若干引き気味で、淡々と撮影されたドラマになっています。それはそれで美しいのですが、よく見るサスペンス映画とは全く違った別のリズムで、まあ嫌いではありませんが。監督は「悲情城市」のホウ・シャオシェン、当ブログでは以前「黒衣の刺客」を取り上げています。

だから良く出来ています。小津監督の独特リズムのあの手の映画が大好きな方は、二重丸の映画だと思います。私は良い映画だと思いますが、やはり手もちぶたさで…

映画を見ていて、いつ小林稔侍扮するお父さんがキレるのかずっーと待っていましたが、当然の様に最後までありませんでしたが。

ほっこりする映画です。今から20年程前の東京、神保町、鬼子母神、高崎線、山手線等が低熱に撮影されており、夏の映画ですが、感じ今よりも涼しそうに見えるのは、やはり地球温暖化のせいなのかなと感じ入った次第です。本当かどうかわかりませんが。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。           八点鐘

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