レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「できごと」ドロドロとした中年有産階級のスノビズム(俗物根性)を描いた映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「できごと」(1967)です。

                         

 

オックスフォード大学哲学の教授スティーブン(ダーク・ボガート)は、ある夜自宅近くで自動車事故が起き、もしやと思い駆け付けると壊れた車の中にアンナとウィリアムがいた。ウィリアムは死亡しており、アンナ(ジャクリーヌ・ササール)は意識があった。

彼は彼女を自宅に運び込むと自宅二階に隠して、警察に連絡するのだった。スティーブンの妻と子供は出産の為実家に帰っており、彼の頭の中にはドロドロとした欲望がむくむくとうごめく始めるのだった…

 

ジョセフ・ロージー監督の異色サスペンス映画です。と言うより中年有産階級のスノビズムをドロドロとしたスタイルで描いた作品です。ジョセフ・ロージ監督なので目を覆う様なシーンは有りませんが、その欲望たるやアラアラと言う感じで、普通の人から見れば、羨ましいと思われるかもしれませんが。

 

特に、興味深いのはスティーブンの同僚であるチャーリー(スタンリー・ベイカー)の描き方で、気に入った女子学生を見つければ、周りの目も気にせずに声をかける粗野で強引な教授を演じています。

 

作品はサスペンスを中心にした映画に仕立ててありませんので、私はチョットがっかりでしたが、中年有産階級スノビズムを気色悪く描いた映画として特筆していると思います。何事もオープン過ぎるチャーリーより心の中にドロドロとうごめくスノビズムを持った男性として描かれるスティーブンが素晴らしい。

 

もうこの映画、ダーク・ボガートの独壇場と言って良いでしょう。もう美しいというより気持ち悪いくらいです。でも素晴らしい。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。             八点鍾

 

 

 

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         当ブログで紹介済みのジョセフ・ロージ監督作品

 

 

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          ダーク・ボガート主演映画作品